1. 「レース後半、胃腸が受け付けない」あるあるの正体
レース後半に胃腸が受け付けなくなるのはなぜ?
レース後半に胃が締めつけられるのは気のせいではなく生理学的に必然の現象です。高強度運動が続くと交感神経が優位になり消化器への血流が落ち、揺れと振動で胃腸が物理的にシャットダウン。腹痛・吐き気・下痢が後半の粘りを奪います。
- 原因は生理現象:高強度運動で交感神経が優位になり消化器への血流が落ちる
- 物理シャットダウン:揺れと振動で胃腸が止まりエネルギーが渋滞する
- 3大症状:腹痛・差し込み、吐き気・ムカムカ、下痢・もよおす
マラソン、トライアスロン、ロードバイクのレース。
前半は順調なのに、後半になると急に胃が締めつけられる。
ジェルを口に入れたら腹痛、スポドリで吐き気、固形物は受け付けない。
そんな経験はありませんか?
これは気のせいではなく、生理学的に必然の現象です。
高強度運動が続くと、交感神経が優位になり消化器への血流が落ちます。
さらに、揺れと振動で胃腸が物理的にシャットダウン。
本来吸収できるはずのエネルギーが、お腹の中で渋滞してしまう。
・腹痛・差し込み(最も多い)
・吐き気・ムカムカ
・下痢・もよおす
これらが起きると、ペース維持どころか失速・棄権・自己ベスト遠ざかり。
「後半の粘り」を奪う最大の敵です。
では、エネルギーを補給したいのに、胃腸が受け付けない。
このパラドックスをどう解くのか?
答えは「胃に入れずに脳だけを起こす」というテクニック——糖質マウスリンスです。
2. なぜ”胃に入れない”のに脳が反応するのか — 口腔糖質受容器の仕組み
胃に入れないのになぜ脳が糖質に反応するのか?
2009年Chambers らのfMRI研究(Chambers 2009)で、糖質溶液を口に含んだ瞬間に脳の線条体・前頭前皮質など報酬系が活性化することが確認されました。胃が止まっていても口腔糖質受容器が脳に燃料信号を送ります。人工甘味料では活性化しません。
- 口腔受容器が検知:糖質を口に含むと脳に「燃料が来た」と信号が届く
- 報酬系が活性化:fMRIで線条体・前帯状皮質・島皮質・前頭前皮質の活性を確認
- 甘味では効かない:人工甘味料サッカリンでは報酬系は活性化しない
糖質マウスリンスとは、糖質溶液を5〜10秒口に含んで吐き出す(または飲み込む)テクニック。
胃に入れなくても、口腔内の糖質が脳のスイッチを入れる仕組みです。
🧠 脳の報酬系が活性化する
2009年、Chambers らは fMRI を使って画期的な研究を発表しました[2]。
被験者の口腔内に糖質溶液を含ませた瞬間、脳の以下の領域が活性化することが確認されたのです。
つまり、胃が止まっていても脳は動く。
口腔の糖質受容器が「燃料が来た」と中枢神経に信号を送り、運動意欲・粘り力が底上げされる仕組みです。
💡 「甘味」ではなく「糖質」を識別している
同じChambers 2009の研究で、もう一つ重要な発見がありました。
人工甘味料(サッカリン)の溶液では、脳の報酬系は活性化しなかったのです。
舌の味覚受容体(甘味)と、運動パフォーマンスを左右する「口腔糖質受容器」は別物。
カロリーゼロ飲料を口に含んでも効果ゼロです。
本物の糖質(マルトデキストリン・グルコース・スクロース)でなければ意味がない。
📊 1時間タイムトライアルで3.0%短縮
Carter ら(Carter 2004・2004年)の研究では、エリートサイクリスト9名で実証。
6.4%マルトデキストリン水溶液で口腔ゆすぎするだけで、1時間TTが3.0%短縮(59.57分 vs 61.37分・p=0.011)。
末梢代謝ではなく「中枢ドライブの増加」が主機序と結論されました。
仕組みが分かったら、肝心の「いつ効くか」。──効くシーン・効かないシーンへ。
3. 効くシーン・効かないシーン(14本の論文ベース)
糖質マウスリンスが効くシーンと効かないシーンは?
糖質マウスリンスは万能ではありません。30〜60分の持久運動TTやレース後半の粘り、筋トレ連続セット(Oliveira-Silva 2023で筋持久力+1.24回)では効きますが、中枢ドライブが既に最大近いHIITや90分超では伸びしろが乏しく限定的です。
- 効くシーン:30〜60分の持久運動TT・レース後半の粘り・筋トレ連続セット(+1.24回)
- 効かないシーン:HIITや反復スプリント・90分超・人工甘味料溶液
- 判断軸:中枢ドライブに伸びしろがある場面ほど効く
糖質マウスリンスは万能ではありません。
14本の論文を読み込むと、効果が出る条件と出ない条件がハッキリ分かれていることが見えてきます。
✅ 効果が出やすいシーン
| シーン | 論文 | 効果 |
|---|---|---|
| 30〜60分の持久運動TT | Brietzke 2019 メタ分析(Brietzke 2019) | SMD=0.25(統計的に有意だが効果量は小さい) |
| レース後半の粘り | Carter 2004(Carter 2004) | 1時間TT 3.0%短縮 |
| 筋トレの筋持久力(連続セット) | Oliveira-Silva 2023(Oliveira-Silva 2023) | 筋持久力 +1.24回(最大筋力は不変) |
| 筋トレの挙上回数(デッドリフト) | Yang 2024 RDL試験(Yang 2024) | パワー d=0.46〜0.56 |
| 食後は空腹時より小さい効果 | Deng 2025(Deng 2025) | Hedges’ g=0.18・p<0.01(確実性は低い) |
❌ 効果が限定的なシーン
- HIIT・反復スプリント(10〜30秒×複数本) — 中枢ドライブが既に最大近くで、伸びしろが少ない
- 90分超の長時間運動 — マウスリンスは「信号」であって「燃料」ではない。実糖質摂取が必須
- 人工甘味料・カロリーゼロ溶液 — 脳の報酬系が活性化しない(Chambers 2009)
- 食事直後で満腹時の最大強度 — 効果が薄まる傾向(個人差あり)
キーは「中枢ドライブに伸びしろがあるか」。
胃腸が止まっていても脳は動く。
これを最大限に活かせる場面で使うのが正解です。
4. 競技別の実用度(屋外持久◎・球技○・筋トレ○・室内競技△)
競技別の実用度はどう違う?
競技ごとに使い勝手が違います。ボトル携行でき長時間の屋外持久系(マラソン・ロードバイク)が◎、サッカーや筋トレはハーフタイム・セット間で○、コート上で吐き出しにくい室内競技は試合直前のアップ後が現実的で△です。
- 屋外持久◎:マラソン・ロードバイク・トライアスロンはボトル携行で中盤に1回が最適
- 球技・筋トレ○:ハーフタイムやセット間休憩で使用可(筋持久力◎・最大筋力△)
- 室内競技△:バスケ・卓球・剣道は試合直前のアップ後が現実的
競技ごとに「使い勝手」が違います。
ボトル携行可否、タイムアウトの有無、レース時間で評価します。
| 競技 | 実用度 | 運用の現実 |
|---|---|---|
| マラソン・ロードバイク・トライアスロン | ◎ | ボトル携行で中盤に1回・ベスト |
| セーリング・ロウイング・カヌー | ◎ | 長時間レースの後半で胃腸トラブル回避 |
| サッカー・ラグビー・ラクロス | ○ | ハーフタイム使用可・若年サッカーで認知/テクニカル指標改善(2025 Turkish J Sports Med) |
| パワーリフティング・WL | ○ | セット間休憩・最大筋力△ / 筋持久力◎と分けて評価 |
| バスケ・卓球・剣道(室内) | △ | 試合直前のアップ後が現実的 |
| 陸上短距離・反復スプリント | × | 効果限定・実力勝負 |
コート上で吐き出すのは難しいので、試合直前のウォーミングアップ後に1回が現実的。
タイムアウト時は飲み込み前提でカップから一口含む形でも効果は期待できます。
胃に入れる量を最小化すれば、胃腸トラブルのリスクも抑えられます。
競技別の実用度が分かったら、やり方へ。──濃度・時間・タイミングの実践手順を見ていく。
5. 実践手順(濃度6〜10% / 5〜10秒 / 試合5〜10分前)
糖質マウスリンスの実践手順は?
論文ベースの推奨手順はシンプルです。6〜10%の糖質水溶液を5〜10秒口に含み、試合5〜10分前または中盤に1回使います。吐き出しても飲み込んでもOK(Deng 2025)。レース中は30分おき(90分以内)が目安です。
論文ベースの推奨手順はシンプルです。
📋 標準の手順
- 濃度: 6〜10%(マルトデキストリン または グルコース)
- 接触時間: 5〜10秒(口全体に行き渡らせる)
- 処理: 吐き出す or 飲み込む(Deng 2025・どちらでもOK)
- タイミング: 試合5〜10分前 または 持久戦の中盤に1回
- 頻度: レース中なら30分おきに1回(90分以内に限る)
⏱ タイミングの考え方
試合の5〜10分前が「集中スイッチを入れる」最適窓。
あまり早すぎると効果が消える前にスタートできず、直前すぎると逆効果になる場合があります。
レース中盤での再使用も有効で、後半の粘りを生む鍵になります。
🍽 食後の効果についての最新報告
Deng 2025のメタ分析(Deng 2025・35論文)では、従来の「空腹時必須」説とは異なり、食後でも一定の効果があると報告されています(Hedges’ g=0.18・p<0.01)。
ただし空腹時に比べて効果は小さく、エビデンスの確実性も低いと評価されており、出版バイアスの存在や、予測区間が負の値を含むことも指摘されています。
朝食を取ったあとのレースで使う場合は、この限定的な効果である点を踏まえて判断してください。
最新メタ解析(PMC12599167)では、6〜16%の範囲を対象にした線形メタ回帰で濃度の用量反応関係は確認されませんでした(β=0.01・p=0.54)。
この範囲内では濃度による効果の有意差は見られていません。
濃度よりタイミングと使用回数の方が重要です。
コスト・甘さ・好みで選んでOK。
糖質マウスリンスに出会ったのは、実はつい最近。
それまでレース後半は、喉が渇いて水分を取りすぎ、お腹がタプタプして吐き気に何度も悩まされていました。
これが「最後のひと押し」を奪う最大の敵だったのです。
今はマルトデキストリン水溶液をほぼ自作で運用しています。
シェイカーで6%水溶液を混ぜて、レースボトルに入れる。
それだけのシンプルさが続けやすさの秘訣です。
最初は「口に含んで吐くのは少しもったいない」と感じていました。
でも、これは一時的に行うものであって、毎回毎回そうするわけではない。
そう気持ちを切り替えてからは、気にならなくなりました。
6. 推奨する糖質と作り方(マルトデキストリン優位の理由)
マウスリンス用の6%水溶液はどう作る?
市販ドリンクでも代用できますがマルトデキストリンの自作が最強です。水500mlにマルトデキストリン30gで6%水溶液、50gで10%。甘さ控えめで飲み込んでも血糖反応が穏やか、1kg1,500円前後で約33回分とコスパに優れます。
市販ドリンクでも代用可能ですが、マルトデキストリンの自作が最強です。
🥇 マルトデキストリンが優位な3つの理由
- 甘さ控えめ — グルコース・スクロースより不快感が少ない
- 消化が速い — 万一飲み込んでも血糖反応が穏やか
- コスパ最強 — 1kg 1,500円前後で約33回分(6%×500mlボトル換算)
🧪 6%水溶液の作り方
| 水量 | マルトデキストリン | 濃度 |
|---|---|---|
| 500ml | 30g | 6% |
| 500ml | 50g | 10% |
| 1L | 60g | 6% |
シェイカーで混ぜて、ボトルに入れるだけ。
レースボトルとして携行すれば、いつでも口に含めます。
🛒 マルトデキストリン パウダー(人工甘味料不使用)
マウスリンス自作の最適原料 | 1kg 1,500円前後でコスパ最強
計量スプーン付きで6%水溶液(500ml + 30g)が簡単に作れる
Amazonで見る →作り方まで分かったら、最後に落とし穴。──虫歯・脱水などの注意点へ。
7. 注意点(虫歯・脱水・甘味料NG・個体差)
糖質マウスリンスの注意点は?
糖質を口に含むため使用後は水でゆすぎ虫歯を予防します。水分補給は代替できず脱水時は飲むことが必須。人工甘味料では効果ゼロ(Chambers 2009)。効かない人もいるため練習で事前確認を。最新解析(PMC12599167)は73効果量中69が男性データでした。
- 虫歯と脱水:使用後は水でゆすぐ・水分補給は別途確保(体重2%脱水で判断力低下)
- 甘味料はNG:人工甘味料溶液では効果が出ない(PMID 19237430)
- 個体差と性別:効かない人がいるため練習で事前確認・女性は個別に効果確認
⚠️ 4つの注意点
糖質を口に含むため、レース後は水で口をゆすぐか歯磨きを推奨。
試合連続シーズンは特に注意してください。
2. 脱水との両立
マウスリンスは水分補給を代替しません。
脱水時は実摂取が必須。体重2%以上の脱水で判断力が落ちるため、別途水分補給を確保してください。
3. 人工甘味料はNG
カロリーゼロ飲料・人工甘味料溶液では効果が出ません[2]。
本物の糖質を使うこと。
4. 個体差
一定割合で「効かない」人がいます。
試合本番で初めて使うのではなく、練習・トレーニングで事前に体感確認してから本番投入してください。
5. 女性データ不足(性別バイアス)
最新メタ解析(PMC12599167)では、対象 73効果量のうち 69が男性のみのデータでした。
ホルモン周期との相互作用は未検証のため、女性アスリートは個別に効果確認を推奨します。
8. よくある質問(Q&A)
記事の主題からは少し外れますが、読者から想定される疑問を補足します。
Q1. 飲み込んでも効果はありますか?吐き出した方が良い?
A. 両方OKです。
2009年Chambers論文では吐き出した実験で効果を確認しましたが、その後の Deng 2025(Deng 2025)で飲み込んでも効果があることが確認されました。
レース中は喉が渇いて飲み込んでしまっても、効果は変わりません。
気にせず使ってください。
Q2. カフェイン・BCAAなど他のサプリと併用しても良い?
A. 併用OKです。
カフェイン(試合60分前・3-6mg/kg)+ マウスリンス(5-10分前)の組合せは、現役アスリートで多用される組合せ。
ただしカフェイン過剰には注意(WADA禁止物質リスト2026年版を確認)。
BCAAやEAAは血流経由で作用するため、マウスリンスとは別物として扱えます。
Q3. マラソンや90分超のレースでも有効?
A. 効果は限定的。
マウスリンスは「燃料」ではなく「信号」です。
90分超は実糖質摂取(ジェル・粉飴溶液)が必須。
ただし、胃が受け付けない後半の粘り場面で「ジェル代わり」として一時的に使うのは有効です。
Q4. 子供・高校生アスリートでも安全?
A. 基本的に安全ですが、注意点があります。
糖質マウスリンスは食品としての糖質を口に含むだけで、禁止物質や薬理作用のあるサプリではありません。
ただし、10代は成長期で口腔内環境が大人と異なるため、虫歯予防のため使用後の水ゆすぎを徹底。
保護者の判断のもと、練習で試してから本番に使うことをおすすめします。
Q5. 効かない場合はどうすれば?
A. non-responderの可能性があります。
個体差があり、効果を感じない人もいると報告されています。
代替案として、カフェイン(中枢覚醒)またはL-テアニンを検討してください。
詳しくは 「脳サプリメント完全ガイド」 をご参照ください。
9. まとめ — 胃腸トラブルゼロのラスト一発
📝 この記事のポイント
- 糖質マウスリンスは胃に入れずに脳だけを起こす技(線条体・前頭前野が活性化)
- 6〜10%糖質水溶液を5〜10秒口に含むだけ・飲み込んでもOK
- 1時間TTで3.0%短縮、筋持久力+1.24回の論文実証あり
- 効くシーン: 持久運動TT・筋トレ連続セット・レース後半の粘り
- 効かないシーン: HIIT・90分超・人工甘味料
- 競技別: 屋外持久◎ / 球技○ / 筋トレ○ / 室内競技△
- マルトデキストリン6%水溶液(500ml + 30g)が最コスパ
- 注意: 虫歯・脱水・甘味料NG・個体差は事前テスト
糖質マウスリンスは「胃腸トラブルゼロのラスト一発技」です。
レース後半に胃が止まっても、口腔受容器→脳の報酬系で粘り力が出る。
自己ベスト更新の「最後のひと押し」として、ぜひ練習で試してみてください。

私は、新しい技は本番でぶっつけず、必ず練習で試してから使う派です。レース後半の補給、あなたは ①ジェルや飲み物の工夫で乗り切る派 / ②マウスリンスも試してみたい派、どっち? よかったらコメントで教えてください。
戦う君は、ひとりじゃない。アスリートRPG。
💧 関連記事: 試合直後のリカバリー補給(脱水あり)は 経口補水液とは何か?スポーツドリンクでは足りない本当の理由 をどうぞ。
参考文献
出典リスト(8件)— タップで表示
- Carter JM, Jeukendrup AE, Jones DA. The effect of carbohydrate mouth rinse on 1-h cycle time trial performance. Med Sci Sports Exerc. 2004;36(12):2107-11. PMID: 15570147
- Chambers ES, Bridge MW, Jones DA. Carbohydrate sensing in the human mouth: effects on exercise performance and brain activity. J Physiol. 2009;587(8):1779-94. PMID: 19237430
- Jeukendrup AE, Chambers ES. Oral carbohydrate sensing and exercise performance. Curr Opin Clin Nutr Metab Care. 2010;13(4):447-51. PMID: 20453646
- de Ataide e Silva T, et al. Can carbohydrate mouth rinse improve performance during exercise? A systematic review. Nutrients. 2014;6(1):1-10. PMID: 24451304
- Brietzke C, et al. Carbohydrate mouth rinse mitigates mental fatigue effects on maximal incremental test performance, but not in cortical alterations. Sports Med. 2019;49(2):191-204. PMID: 30488186
- Oliveira-Silva I, et al. Effects of carbohydrate mouth rinsing on resistance training performance: A meta-analysis. Crit Rev Food Sci Nutr. 2023;63(14):2049-2059. PMID: 35373671
- Deng H, et al. Effects of carbohydrate mouth rinse on exercise and cognitive performance: a three-level meta-analysis. J Int Soc Sports Nutr. 2025;22(1):2456321. PMID: 41199504
- Yang TJ, et al. Effects of Carbohydrate Mouth Rinse on Romanian Deadlift Performance. Nutrients. 2024;16(8):1248. PMID: 38674938
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本記事は覆面アスリート本人の体験・意見・判断をベースに、AIアシスタント(Anthropic社の Claude)の支援を受けて構成・編集しています。AIは原稿の整理・参考文献の引用補助・読みやすさの改善に活用しており、健康情報・数値・科学的主張は公的機関および査読論文に基づいて検証されています。Amazonアソシエイト・プログラム規約改定(2026-04-20施行)に基づきAI関与を明示します。
この記事の用語
本文の点線つきの語をタップすると、同じ説明がその場に出ます。
- 交感神経(Sympathetic nervous system)
-
自律神経の一つで、運動や緊張の場面で優位になり、心拍数を上げたり消化器への血流を減らしたりする働きを持つ。
この記事では、高強度運動でこの神経が優位になり胃腸の血流が落ちることが、レース後半の胃腸トラブルの原因として説明されている。
- 口腔糖質受容器(Oral carbohydrate receptor)
-
舌や口の中にあり、糖質の存在を感じ取るセンサー。胃に届く前に、脳へ「エネルギーが来た」という信号を送る働きを持つ。
この記事のマウスリンスは、この受容器を刺激して脳の反応だけを起こすテクニックとして紹介されている。
- 報酬系(Reward system)
-
脳の中でやる気や快感に関わる神経のネットワーク。線条体や前頭前皮質などの部位が含まれ、行動を後押しする働きを持つ。
この記事では、糖質を口に含むとこの報酬系が活性化し、粘り力につながるという文脈で登場する。
- 線条体(Striatum)
-
大脳の奥にある部位で、報酬やモチベーションに関わる中枢として働く。
この記事では、糖質を口に含んだ時に活性化する脳の領域の一つとして挙げられている。
- 前帯状皮質(Anterior cingulate cortex)
-
大脳皮質の一部で、注意や集中のコントロールに関わる部位。
この記事では、糖質受容器からの信号で活性化する脳領域の一つとして紹介されている。
- 島皮質(Insular cortex)
-
大脳皮質の一部で、内臓の感覚と体の動きのコントロールを統合する働きを持つ。
この記事では、糖質受容器の刺激で活性化する脳領域の一つとして挙げられている。
- 前頭前皮質(Prefrontal cortex)
-
大脳の前方にある部位で、判断や運動への意欲に関わる働きを持つ。
この記事では、糖質を口に含んだ時に活性化し、運動を続ける意欲を支える部位として登場する。
- fMRI:機能的磁気共鳴画像法(functional Magnetic Resonance Imaging)
-
脳の血流変化を画像として捉え、どの部位がどれだけ働いているかを調べる検査法。
この記事では、糖質を口に含んだ瞬間の脳活動を確認した研究の手法として登場する。
- 中枢ドライブ(Central drive)
-
脳から筋肉へ「動け」と送る指令の強さのこと。この指令にまだ余力があるほど、糖質の信号による粘りの効果が出やすい。
この記事では、マウスリンスが効くシーン・効かないシーンを分ける判断軸として繰り返し使われている。
- メタ分析(Meta-analysis)
-
複数の研究結果を統計的にまとめ、全体としての傾向を導き出す研究手法。個々の研究より結論の信頼性が高いとされる。
この記事では、効くシーン・効かないシーンの根拠として複数のメタ分析結果が使われている。
- 有意差(Statistically significant difference)
-
比べた数値の差が、偶然ではなく統計的な基準を超えていると判断されること。差の大きさそのものを示す言葉ではない。
この記事では、糖質濃度を変えても効果に「有意差」が見られなかった、という文脈で使われている。
- non-responder
-
同じ方法を使っても、体質によって効果が出にくい人のこと。反対に効果が出やすい人はresponderと呼ばれる。
この記事では、マウスリンスの効果に個人差があり、本番前に練習で確認すべき理由として登場する。
- 用量反応関係(Dose-response relationship)
-
摂取量(用量)を増やすほど、効果もそれに応じて変化するという関係のこと。この関係が無ければ、量を増やしても効果は変わらない。
この記事では、糖質濃度6〜16%の範囲でこの関係が確認されなかった、という文脈で使われている。
- 線形メタ回帰(Linear meta-regression)
-
複数の研究データをまとめ、ある条件と効果の関係を直線の式で調べる統計手法。
この記事では、糖質濃度と効果の関係を調べた分析手法として登場する。
- マルトデキストリン(Maltodextrin)
-
でんぷんを分解して作られる糖質の一種。甘さが控えめで消化が速く、水に溶けやすい。
この記事では、マウスリンス自作の推奨原料として繰り返し登場する。
- WADA:世界アンチ・ドーピング機構(World Anti-Doping Agency)
-
スポーツにおける禁止物質・禁止方法を定め、ドーピング検査の基準を統括する国際機関。
この記事では、カフェインを併用する際に確認すべき禁止物質リストの発行元として登場する。
- BCAA:分岐鎖アミノ酸(Branched Chain Amino Acids)
-
バリン・ロイシン・イソロイシンの3種で構成される必須アミノ酸で、筋肉のエネルギー源やタンパク質合成に関わる。
この記事では、マウスリンスと併用を検討できるサプリの一例として挙げられている。
- EAA:必須アミノ酸(Essential Amino Acids)
-
体内で作れず食事から摂る必要がある9種のアミノ酸の総称で、筋タンパク質の合成に関わる。
この記事では、BCAAと並んで併用を検討できるサプリとして触れられている。
- 出版バイアス(Publication bias)
-
良い結果が出た研究ほど発表されやすく、効果が出なかった研究は埋もれやすいという偏りのこと。
この記事では、食後効果のメタ分析結果を評価する際の注意点として登場する。
- Hedges’ g
-
2つのグループの差の大きさ(効果量)を表す統計指標の一つ。数値が大きいほど差が大きいことを示す。
この記事では、食後にマウスリンスを使った場合の効果の大きさを示す数値として登場する。
- 確実性(Certainty of evidence)
-
研究結果がどれだけ信頼できるかを、研究デザインの質やデータのばらつきなどから評価した指標。
この記事では、食後効果のメタ分析結果に対する評価として「確実性が低い」と紹介されている。
- 実摂取
-
口に含むだけでなく、実際に飲み込んで体の中に取り込むこと。
この記事では、マウスリンスは水分補給を代替できず、脱水時はこちらが必須という文脈で使われている。
- 性別バイアス(Gender bias in research)
-
研究対象が特定の性別に偏っていることで、結果を別の性別にそのまま当てはめにくくなる偏りのこと。
この記事では、メタ解析データの73件中69件が男性データだったことを指す言葉として登場する。
- L-テアニン(L-theanine)
-
主に緑茶に含まれるアミノ酸の一種。リラックスに関わる神経伝達物質に働きかけるとされる。
この記事では、マウスリンスが効かない場合の代替案の一つとして挙げられている。


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