増量は食べるだけでなく食トレ=トレーニング。筋肉だけで20kg増やすのは不可能で、一度太る覚悟が必要。月1〜2kgペース・カロリー収支プラス・PFCバランスでやれば食が細くても増量できます(覆面アスリートは70kg未満→90〜100kg)。
プロテイン飲んで週5でジム行っとるのに、体重が全然増えへんねん。筋肉だけでガツンと大きくなる食い方ってあるん?
その気持ちはよく分かるよ。ただ筋肉だけで大きくなるのは現実的ではなくて、増量には一度太る覚悟がいる。私自身、70kg未満から90〜100kgまで増やしたよ。
太る覚悟か…。でも正直、食うんが一番しんどいねん。腹パンパンで寝られへん日もあるし、続く気がせえへんわ。
そこが増量の一番の壁だから、3食は食事、追加分は食トレと割り切る考え方を使うよ。月1〜2kgペースとカロリー計算、食が細くても続く工夫、急ぎすぎて膝を壊した失敗まで順に見ていこう。
💪 筋肉だけで増量するのが難しい理由——太る覚悟が必要
筋肉だけで体重を増やすのはなぜ難しい?
筋肉だけで増やすのは現実的ではありません。初心者でも筋肉の増加は月0.7〜1.0kgが限界で、増量にはカロリー収支をプラスにする必要があり脂肪も増えます。一度体全体を大きくしてから絞るのが現実的です。
- 成長に上限:初心者でも筋肉は月0.7〜1.0kgが限界
- 脂肪も一緒に増える:カロリー収支をプラスにすると脂肪も増える
- 太る覚悟:一度体全体を大きくしてから絞るのが現実的
「プロテインを飲んで筋トレすれば、筋肉だけ増えて体重が増える」という考えは、多くの場合、現実的ではありません。
筋肉だけで体重を増やすのが難しい理由は、筋肉の成長速度には限界があるからです。
初心者でも、筋肉が増えるのは月1kgが限界です。筋肉だけで10kg増やすには、1年以上かかります。しかも筋肉を増やすにはカロリー収支をプラスにする必要があるため、消費より多く食べることが前提です。その結果、筋肉だけでなく脂肪も増えます。
増量が難しい理由が分かったら、次はバルクアップの3種類から方法を選びます。
📊 バルクアップの3種類——自分に合った方法を選ぶ
バルクアップのやり方は何種類ある?
バルクアップは大きくクリーンバルク(TDEE+200〜500kcal)とダーティバルクの2つ。前者は脂肪が増えにくく、後者は速く増えるが脂肪も増えます。アスリートは競技で使える体が目的なので、中間で調整するのが現実的です。
バルクアップには大きく分けて2つのやり方があります。自分の体質・目標・生活スタイルに合った方法を選ぶことが大事です。
増量に使えるおすすめ食材
- 揚げ物・ジャンクフード中心の増量 → 脂質過多で内臓に負担。体脂肪ばかり増える
- 菓子パン・スナック菓子で補食 → カロリーは高いがトランス脂肪酸・添加物が多い

🔢 増量に必要なカロリーとPFCの計算方法
増量に必要なカロリーとPFCの目安は?
増量はまず消費カロリー(TDEE)を計算し、+300〜500kcalを上乗せします。タンパク質は体重×2.0g(70kgなら140g)、脂質は総カロリーの25%が目安で、残りを炭水化物で満たします。炭水化物が最も多くなるのが増量期の基本です。
増量の第一歩は、「自分が1日に何カロリー食べればいいか」を知ることです。
① 消費カロリーを計算する
基礎代謝 × 活動係数 = 1日の消費カロリー(TDEE)。増量するには、TDEEに300〜500kcalをプラスして食べます。
例えば週3〜4回トレーニングする体重70kgの人なら、TDEE 2,700kcal + 300〜500kcal = 1日3,000〜3,200kcalが増量の目安です。
② PFC(タンパク質・脂質・炭水化物)のバランス
PFCとは、体を作る3つの栄養素の頭文字です。
増量で大事なのは、カロリーの「量」だけでなく「バランス」です。タンパク質ばかりに偏ると、トレーニングのエネルギーになる炭水化物が足りず、パワーが出ません。脂質を減らしすぎると、ホルモンバランスが崩れて筋肉の成長が止まります。3つの栄養素がそれぞれ役割を持っているから、どれかが欠けると体はうまく大きくならないのです。
増量期の目安となるPFCバランスは以下の通りです。
炭水化物が一番多いことに注目してください。増量期は炭水化物がエネルギーの中心です。米、パスタ、餅、パンをしっかり食べることが基本になります。
📋 覆面アスリートの増量食事ルーティン——1日のスケジュール
増量期の1日の食事スケジュールは?
覆面アスリートが70kg未満から90〜100kgへ増やした1日の流れです。朝・昼・夕の3食を土台に、食後プロテイン、トレ前後にEAA・マルトデキストリン・BCAAを補給。寝る前は卵かけご飯で就寝中の筋分解を防ぎます。
覆面アスリートが体重を70kg未満から90〜100kgへ増やしたときに、実際にやっていた1日の食事スケジュールです。
私が飲んでいたウェイトゲイナーの量と、甘さへの工夫は、マイプロテイン ウェイトゲイナーの口コミにまとめています。
トレーニング中に飲んでいたマルトデキストリンについては、マルトデキストリン・粉飴ガイドで詳しく解説しています。
食事の型が決まっても、現実には食べきれません。ここからは、食トレで乗り越える方法です。
🍚 食べるのがきつい時の乗り越え方——「食トレ」という考え方
食べるのがきつい時はどう乗り越える?
増量の一番の壁は食べること自体のきつさです。覆面アスリートは3食を「食事」、追加分を「食トレ(トレーニング)」と割り切る考え方で乗り越えました。液体カロリーの活用や1日5〜6回への小分けも有効です。
増量の一番の壁は、実はトレーニングではありません。食べること自体がきつい。特に食が細い人にとって、大量の食事を毎日続けるのは苦行です。
覆面アスリートが編み出したのが、「食トレ」という考え方です。
夜の腹パンパンで眠れないのも、筋肉痛みたいなもん。そう言い聞かせて乗り越えた。食事と食トレを分けて考えることは、食べるのが辛い人の精神的な支えになります。
食トレを楽にする5つの工夫
- 液体カロリーを活用する ── ウェイトゲイナー・マルトデキストリン入りプロテインは噛まなくていい
- 小分けにして回数を増やす ── 1回の量を減らして1日5〜6回に分ける
- 高カロリー食材を選ぶ ── 餅・ナッツ・アボカド・オリーブオイル。少量で高カロリー
- おいしい食事と食トレを分ける ── 3食は楽しむ。追加分はトレーニングと割り切る
- コンビニを活用する ── おにぎり・サラダチキン・プロテインバー。手軽に補食できる
⚠️ 増量の失敗談——月7kgで膝を壊した話
急激な増量はなぜ怪我につながる?
覆面アスリートは月7kgの急増で膝を壊しました。膝の人工関節手術を受けた3名の歩行解析では、体重が1kg増えるごとに膝にかかる力が2.26〜2.67倍分だけ増えたと報告されています。増やす速さの安全な上限を示した研究は見当たらないため、数字ではなく関節の痛みを目安に進めてください。
増量で一番避けるべきなのは、急激な体重増加です。覆面アスリート自身も、急激に体重を増やして失敗しています。
増量ペースの目安は絶対値(kg)ではなく、自分の体重に対する割合(%)とトレーニング歴で決めるのが科学的に正確です。体重が軽い人と重い人では、適正なペースが変わるからです。
上の推奨ペースを超えると、増加分の多くが脂肪になってしまうことが2023年のRCT(Helms et al.)で示されています。「たくさん食べれば筋肉も増える」は幻想で、体が使える材料の量には限界があります。
覆面アスリートが急激な増量で経験した失敗
- お腹が出て、体の切れ(キレ)がなくなった
- 慢性的な逆流性食道炎のような症状が出た
- 服が着れなくなった(M→L、スーツ作り直し)
- 絞って戻したら大きいスーツがいらなくなった(思わぬ出費)
どれも急激に増量した結果起きた失敗で、増量すれば必ず起きるわけではありません。計画的に月1〜2kgペースで増量すれば、体への負担を最小限に抑えられます。覆面アスリートの失敗を繰り返さないために、推奨ペースを守ってください。
増量を終えたら次は減量です。いつ、どう体を絞るかを見ていきます。
🔄 増量→減量の切り替え——いつ、どう絞るか
増量から減量へはいつ切り替える?
増量は永遠に続けません。切り替えの目安は目標体重への到達・体脂肪率20%超・大会の2〜3ヶ月前のいずれか。カロリーを徐々に減らしつつ筋トレ量はキープし、パワーと体重のバランスを体感で調整していきます。
- 目標体重に到達:そこからカロリーを徐々に減らし始める
- 体脂肪率20%超:一般的な切り替えの目安
- 競技シーズン:大会の2〜3ヶ月前から減量を開始
増量を永遠に続けるわけにはいきません。減量へ切り替えるタイミングと方法を解説します。
プロテインの選び方がわからない方はプロテインの選び方ガイドを、飲んでいるのに変わらないと感じる方は変わらない5つの原因と対策を参考にしてください。

📝 まとめ——増量はイメージ通りにはいかない。でもその先に必要な体がある
📝 この記事のポイント
- 筋肉だけで増量は幻想:一度体全体を大きくして、そこから絞る。太る覚悟がいる
- カロリーはTDEE+300〜500kcal:急激にやらない。月1〜2kgペースが推奨
- 食べることもトレーニング(食トレ):おいしい食事は食事。プロテインと補食はトレーニング
- 急激な増量は怪我のもと:月7kgで膝を壊した実体験。体が追いつかない増量は危険
- 増量期の代償を覚悟する:お腹が出る、服が変わる、逆流性食道炎。でもその先に必要な体がある
かっこよく増量していくのは難しいです。お腹が出たり、体の切れがなくなったりして、頭の中でイメージしていた「筋肉だけ増える」とは違う現実が待っています。
でも、増量にはバルク期とカット期があることを頭に入れておいてください。バルク期の自分は完成形ではありません。その先に、絞った自分がいる。だからこそ、計画的に体重を増やし、最高のパフォーマンスが出せる体に仕上げていく必要があると考えています。
覆面アスリートが70kg未満から90〜100kgまで体を作った方法は、特別なものではありませんでした。食べて、鍛えて、寝る。それを毎日続ける。0.1ずつの積み重ねが、いつか大きな体を作ります。

私は、基本はクリーン寄りで足りない時だけ盛る「中間」派。増量するなら、あなたは ①きれいに増やすクリーン寄り / ②一気に盛るダーティ寄り、どっち派? よかったらコメントで教えてください。
戦う君は、ひとりじゃない。アスリートRPG。
参考文献
出典リスト(6件)— タップで表示
- Jäger R, et al. “International Society of Sports Nutrition Position Stand: protein and exercise.” J Int Soc Sports Nutr. 2017;14:20.
- Alan Aragon Research Review (2009): Monthly Rate of Muscle Gain Model
- Lyle McDonald “What’s My Genetic Muscular Potential?” bodyrecomposition.com
- Iraki J, Fitschen P, Espinar S, Helms E. “Nutrition Recommendations for Bodybuilders in the Off-Season: A Narrative Review.” Sports. 2019;7(7):154. PMID: 31247944
- Helms ER, Spence AJ, Sousa C, Kreiger J, Taylor S, Oranchuk DJ, Dieter BP, Watkins CM. “Effect of Small and Large Energy Surpluses on Strength, Muscle, and Skinfold Thickness in Resistance-Trained Individuals: A Parallel Groups Design.” Sports Medicine – Open. 2023;9:102. PMID: 37914977
- Knarr BA, Higginson JS, Zeni JA. “Change in Knee Contact Force with Simulated Change in Body Weight.” Comput Methods Biomech Biomed Engin. 2015;19(3):320-323. PMC: 4567548(人工膝関節置換術を受けた3名の歩行シミュレーション。体重1単位の増加あたり膝接触力が2.26〜2.67倍になったデータ元)
免責事項: 本記事は一般的な情報提供を目的としており、医療行為や栄養指導の代替ではありません。既往症のある方、薬を服用中の方、妊娠中の方は、個別に医療従事者にご相談ください。
執筆プロセス
🤖 AI協業について
本記事は覆面アスリート本人の体験・意見・判断をベースに、AIアシスタント(Anthropic社の Claude)の支援を受けて構成・編集しています。AIは原稿の整理・参考文献の引用補助・読みやすさの改善に活用しており、健康情報・数値・科学的主張は公的機関および査読論文に基づいて検証されています。Amazonアソシエイト・プログラム規約改定(2026-04-20施行)に基づきAI関与を明示します。
この記事の用語
本文の点線つきの語をタップすると、同じ説明がその場に出ます。
- 食トレ
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3食の食事とは別に必要な追加のカロリーを、運動と同じように「こなすもの」と割り切って摂ることの呼び方。
この記事では、結論ボックスや冒頭のやり取りにも登場し、増量の食事がきつい時の乗り越え方として本文で詳しく説明されます。
- クリーンバルク
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消費カロリーに200〜500kcal程度を上乗せし、良質な食材を選んで計画的に食べる増量のやり方。体脂肪が増えにくい。
この記事では、ダーティバルクと対になる方法として登場し、両者の中間をとる進め方が紹介されています。
- ダーティバルク
-
カロリーを気にせずとにかく食べる増量のやり方。体重は速く増えるが、脂肪も同時に大きく増える。
この記事では、体重が足りない時期だけ寄せる調整先として登場します。
- 素甘
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米粉から作る、砂糖控えめの蒸し餅の一種。脂質がほとんどなく、炭水化物を効率よく摂れる和菓子。
この記事では、増量期の間食としておすすめされている食材の一つとして登場します。
- TDEE:1日の総消費エネルギー量(Total Daily Energy Expenditure)
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基礎代謝に日々の活動量(活動係数)を掛け合わせて算出する、1日に消費する総カロリーの値。
この記事では、このTDEEに+300〜500kcalを上乗せした量を増量期の摂取カロリーの目安として使っています。
- PFC:タンパク質・脂質・炭水化物(Protein, Fat, Carbohydrate)
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体を作る3つの栄養素の頭文字。タンパク質は筋肉や臓器の材料、脂質はホルモンの原料とエネルギー貯蔵、炭水化物はトレーニングのエネルギー源になる。
この記事では、増量期の摂取量をこのPFCの内訳(体重×2.0gのタンパク質・総カロリーの25%の脂質・残りの炭水化物)で示しています。
- EAA:必須アミノ酸(Essential Amino Acids)
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体内で作れず食事から摂る必要がある9種のアミノ酸の総称。筋肉のタンパク質の材料になる。
この記事では、トレーニング前の補給としてマルトデキストリンと合わせて登場します。
📖 ② EAAとは
- マルトデキストリン
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デンプンを分解して作られる糖質で、吸収が速く消化への負担が少ない。液体で摂れるため、固形物を食べにくい時のエネルギー補給に使われる。
この記事では、トレーニング前後の飲料や、噛まずに摂れる液体カロリーの活用法として登場します。
- BCAA:分岐鎖アミノ酸(Branched Chain Amino Acids)
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必須アミノ酸のうちバリン・ロイシン・イソロイシンの3種をまとめた呼び方。運動中のエネルギー源になり、筋肉の分解を抑える役割を持つ。
この記事では、トレーニング中の筋分解を防ぐ目的でマルトデキストリンと一緒に補給する場面で登場します。
📖 ① BCAAとは
- ウェイトゲイナー
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高タンパク質・高カロリーに設計された増量用の粉末飲料。プロテインより糖質・カロリーが多く、少量で必要カロリーを補いやすい。
この記事では、夕食後の高カロリー補給として登場し、味の濃さが飲み続けるうえでの負担だったと振り返られています。
- 筋分解
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筋肉のタンパク質がエネルギー源として分解される現象。空腹時間が長く続いたり、運動でエネルギーが不足すると起こりやすい。
この記事では、トレーニング前後や就寝前の補食で防ぐ対象として登場します。
- RCT:無作為化比較試験(Randomized Controlled Trial)
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対象者を無作為に複数のグループへ分け、条件を変えて比較する研究デザイン。個人差や偶然の影響を減らせるため、結果の信頼性が高い。
この記事では、増量ペースを超えると脂肪が増えやすくなることを示した研究の裏付けとして登場します。
- 逆流性食道炎
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胃の内容物が食道に逆流し、粘膜が炎症を起こす状態。みぞおちの灼熱感やげっぷ、胸やけなどの症状が出る。
この記事では、急激な増量で胃に負担がかかった際の失敗談の症状として登場します。
- バルク期
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計画的に食事量を増やし、体重・筋肉量を増やしていく期間。
この記事では、絞る期間(カット期)と対になる時期として、まとめで使われています。
- カット期
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増量で増えた体脂肪を落とし、体を絞っていく期間。
この記事では、バルク期の後に来る出口の時期として登場します。


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