冬も外で走っている人へ。冬は水を増やさなくて構いません。寒い日に喉が渇かないのは、水が足りていないからではなく、寒さが渇きの感じ方そのものを弱めているからです。氷点下のレースを24時間走った人たちも、好きなときに飲んだだけで水分は足りていました。変えるのは、飲む量ではありません。
✅ 本記事で得られること
- 「冬もかくれ脱水」と言われて、飲む量を増やそうとしなくて済む
- 冬に飲む量を増やすかどうかで、練習のたびに迷わなくなる
- 冬用に何かを買い足さずに済む
👤 こんな方におすすめ
- 気温0〜10℃の朝や夜に、外で1時間前後動いている人
- 冬は喉が渇かないので、どれくらい飲めばいいか毎回迷っている人
- 「冬もかくれ脱水」という言葉を見て、飲む量を増やそうか考えている人
冬の夜の練習って、汗もかかないし喉も渇かないので、水をどれくらい飲めばいいのか毎回迷っていて…。冬こそ気をつけたほうがいいんですか?
冬は本当に渇きませんよね。ただ、渇かないことと水が足りていないことは別です。寒い場所では喉の渇きが最大4割ほど弱くなることが分かっていて、冬は「渇いたら飲む」という判断の道具のほうが鈍っています。
じゃあ冬こそ意識してたくさん飲まないといけない、ということですか?
そこも逆です。増やす理由が本当に無いのかどうかを、4℃で測った実験と、氷点下24時間のレースの実測で確かめていこう。
冬のランニングで、水を増やす必要はない
冬のランニングで、水を飲む量は増やすべきか?
冬は喉が渇きません。4℃の環境では渇きの感じ方が最大40%下がることが分かっています。ただし渇きが鈍ることと水が足りなくなることは別で、氷点下24時間のレースでも自由に飲んだだけで完走者20名全員の水分は足りていました。冬に増やすのは、水の量ではありません。
- 4℃の環境では喉の渇きが最大40%弱くなる。冬は渇きを合図にできない
- ただし渇きが鈍ることと、水が足りなくなることは別だった
- 氷点下24時間のレースでも、好きなときに飲んだだけで完走者20名全員の水分は足りていた
冬に鈍るのは、体の水ではなく渇きのほう
冬に「渇いたら飲む」が使えなくなるのは、水が足りていないからではありません。
夏の練習では、喉が渇いたときに飲めばだいたい間に合います。渇きという感覚が、体の水分が減ったことを教えてくれるからです。ところが気温が下がると、渇きの感覚そのものが弱くなります。4℃の環境で測った実験では、水分が足りている状態でも足りていない状態でも、渇きの感じ方が最大40%下がりました[1]。
渇きが鈍るなら冬は脱水している、と考えたくなりますが、研究の結果は違いました。氷点下で24時間走った選手を測った研究では、飲む量の指示が無くても、完走者20名全員の水分が足りていました[3]。
冬に変えることがあるとすれば、飲む量ではなく、渇きを判断の材料として当てにするのをやめることだけです。いつもの練習で使っている飲み方をそのまま持ち込んでよく、「冬だから」という理由で量を足す根拠は、この記事で調べた範囲では出てきませんでした。
1回にどれくらい飲むのか、電解質はどう考えるのかといった補給の基本は、下の記事にまとめてあります。この記事は「冬という条件で何が変わるか」だけに絞ります。
では、寒さは渇きをどこまで鈍らせるのか。ここから数字で見ていきます。
4℃の実験では、寒さで喉の渇きが最大4割弱まった
寒いと喉の渇きはどれくらい弱くなるのか?
Kenefick らが2004年に行った実験では、4℃の環境で喉の渇きが最大40%弱まりました。水分が足りている状態でも減らした状態でも同じように下がり、血液が濃くなっていても渇きは戻りませんでした。
渇きは、水が足りていても足りていなくても同じように鈍った
寒さは、脱水しているかどうかと関係なく渇きを弱めます。
実験は2段階で行われました。前半は男性8名が、Tシャツと短パンで、最大酸素摂取量の50%にあたる強さで60分歩きます。これを4℃と27℃、さらに水分が足りている状態と減らした状態の組み合わせで繰り返しました。後半は男性9名が、27℃で30分立ったあと、4℃または27℃で30分立ち、続けて同じ強さで30分運動しています[1]。
水分を減らした条件でも減らしていない条件でも、参加者は寒いほうで渇きを低く評価しました。喉の渇きは、体の水が減ったときだけでなく、まわりの気温にも左右される感覚です。
血液が濃くなっていても、渇きは戻らなかった
体は水が足りないと分かっていたのに、渇きだけが出ませんでした。
後半の実験では、水分を減らした条件で血液の濃さ(血漿浸透圧)が上がっていました。血液が濃くなると、ふつうは渇きが強くなります。ところが寒い条件では、渇きの評価も、体に水をとどめるホルモンであるアルギニンバソプレシン(AVP)の血中濃度も、どちらも下がっていました[1]。
研究者は理由として、寒さで手足の血管が縮み、体の中心に血液が集まった結果、「水は足りている」と受け取られた可能性を挙げています。ただしこれは論文の中でも可能性として書かれている説明で、確定した仕組みではありません。
この実験の4℃は、日本の冬の朝とほぼ同じ気温
この数字は極寒の話ではありません。
冬の補給について書かれたものを読むと、氷点下20℃や30℃といった環境のデータが出てくることがあります。日本で朝に走る人には、そのまま当てはめられません。この実験が使った寒い側の条件は4℃で、関東の冬の朝とほぼ同じ温度帯です。渇きが鈍るという向き自体は、日本の冬の朝の練習にも当てはまります。
寒いと、渇きは当てになりません。では、渇きに頼れないまま走ると、体の水分は実際にどうなるのでしょうか。
氷点下で24時間走っても、好きなときに飲むだけで水分は足りていた
冬のレースでは、選手は脱水するのか?
気温-20.6〜-7.9℃で行われた24時間の山岳ランで、完走者20名は指示なしで1時間あたり0.42L飲んだだけで、全員が水分の足りた状態で終えました。同じ論文は「渇き以上に飲むことは勧めない」とも述べています。
- 気温-20.6〜-7.9℃の24時間山岳ランで、完走者20名は全員が水分の足りた状態で終えた
- 飲む量の指示はなく、平均は1時間あたり0.42L
- 同じ論文は「渇き以上に飲むことは勧めない」とも書いている
好きなときに飲んだだけで、血液の値はほとんど動かなかった
渇きが鈍る条件で、指示もなく飲んで、それでも足りていました。
2014年1月、気温-20.6〜-7.9℃、体感温度が-28.9℃まで下がる条件で行われた24時間の山岳ランで、完走者20名(男性14名・女性6名)を測定した研究があります。飲む量の指示はなく、各自が好きなときに好きなだけ飲みました。平均は1時間あたり0.42Lです[3]。
レース後の血液を見ると、ナトリウム濃度は139.7から138.8mmol/Lへ、血液の濃さは287.4から288.3mOsmol/kgへと、どちらもほとんど動いていませんでした。尿の濃さにも差はなく、著者は「完走者は全員、水分の足りた状態だった」と書いています。体重は0.8kg減っていました[3]。
同じ論文は「渇き以上に飲むことは勧めない」とも書いている
この研究は、冬に水を増やす理由にはなりません。
同じ論文の中で著者は、レース中の飲水量の推奨とされる1時間あたり0.5〜1.0Lについて極寒で競技する選手には多すぎるかもしれないと述べ、そのうえで渇き以上に飲むことは勧めないと明記しています[3]。この研究は「冬でも足りていた」という安心材料になる一方で、「だから増やそう」という考えには反対の立場をとっています。飲まなすぎだけでなく、飲みすぎも別の問題になりえます。
冬に水を増やす根拠は、この記事で調べた範囲では出てきませんでした。渇きが鈍るのは事実です。ただ、そこから「だから時間を決めて多めに飲むほうが良い」という部分を、冬の条件で比べて確かめた研究は見つかりませんでした。書けるのは渇きを合図として当てにしないところまでです。
それでも、冬にも体から水が出ていく経路はあります。ここからは、その経路を順に見ます。
冬に水が減る経路は3つあり、どれも「たくさん飲む」で対処するものではない
冬に体から水が減っていく経路はどこか?
報告書が挙げる5つの要因のうち、走る人に関係するのは尿・呼吸・汗の3つです。寒さで増えた尿は体の水が減ると自然におさまり、呼吸から出る水は0℃で1日およそ905mL、25℃の680mLとの差は225mLです。汗は着る量によって変わります。
米国科学アカデミーの報告書は、冷えで体の水が減る要因を5つ挙げています。寒冷利尿・呼吸からの水分損失・防寒着の影響・寒冷地を移動する代謝コスト・飲水量そのものの低下の5つです[2]。このうち後ろの2つは、日本で1時間前後走る人にはあまり当てはまりません。ここでは残る3つを見ます。
① 寒さで尿が増えるが、水が減ってくると自然におさまる
寒冷利尿は、放っておいても勝手に止まります。
寒いところでトイレが近くなる現象は寒冷利尿と呼ばれ、米国科学アカデミーがまとめた寒冷環境の報告書にも、冷えによって体の水が減る要因の1つとして挙げられています。ただし同じ報告書には、体の水分が減ってくるとこの反応は小さくなるか消える、とも書かれています[2]。
つまり寒冷利尿は、放っておくと際限なく水が抜けていく類のものではありません。
② 呼吸から出ていく水は、0℃で1日およそ905mL
冷たい空気を吸うと呼吸から出る水は増えますが、増え幅は1日あたり200mL台です。
同じ報告書の表には、呼吸から失われる水の量が気温別に載っています。25℃でおよそ680mL、0℃でおよそ905mL、-20℃でおよそ1,020mL、いずれも1日あたりの量です[2]。
0℃と25℃の差は225mLで、コップ1杯強です。しかもこれは24時間ぶんの差で、1回の練習で失われる量ではありません。加えて報告書の著者は、呼吸から出る水の量は気温よりも体が使うエネルギーの量(運動の強さ)のほうがはるかに大きく効くと書いています。冷たい空気そのものより、息が上がっているかどうかのほうが、呼吸から出る水の量を大きく左右します。
③ 着る量を変えると、汗の量が変わる
冬でも汗をかいているなら、寒さではなく着ている量が理由のことがあります。
同じ報告書の別の表では、防寒装備の断熱量を下げると、同じ作業をしていても汗の量が下がることが示されています[2]。寒いからと厚く着込むと、体は熱を逃がせなくなり、逃がす手段として汗をかきます。
また、ここに挙げた3つの経路は、測っている期間も条件も違います(呼吸は24時間の量、汗は1時間あたりの量)。どれがいちばん大きいかを比べることはできません。
| 水が減る経路 | 冬に起きること | 手当ての向き |
|---|---|---|
| 尿(寒冷利尿) | 寒さで尿量が増える | 何もしない。体の水が減ってくると自然におさまる |
| 呼吸 | 0℃で1日およそ905mL(25℃より225mL多い) | 何も変えない。1回の練習で足す量ではない |
| 汗 | 着込むほど増える | 服を1枚減らす。走り出して5分で暑いなら着すぎ |
ここまでは水の話でした。冬の練習でもう1つよく言われるのが、糖質の減り方です。
冬のボトルの中身は、いつもの練習と同じでいい
冬の練習では糖質が早く減るのか?
冬に糖質が早く減るかどうかは、走る運動では確かめられていません。9℃の軽い運動で筋グリコーゲンの消費が増えたという報告がある一方、歩行と走行で条件を揃えて測った2013年の研究では、寒いほうが脂質を多く使っていました。
- 9℃の軽い運動で筋グリコーゲンを多く使ったという報告がある
- 一方、歩行と走行で条件を揃えて測った研究では、寒いほうが脂質を多く使っていた
- 走る運動については結果が割れており、冬だからという理由で糖質を足す根拠にはならない
9℃の軽い運動で、筋グリコーゲンを多く使ったという報告がある
寒いと糖質が早く減る、という話には出どころがあります。
米国科学アカデミーの報告書に、9℃と21℃で同じ運動をして筋肉のグリコーゲンの減り方を比べた研究が紹介されています。軽い運動では、9℃のほうが有意に多くのグリコーゲンを使っていました。ただし強度の高い運動では差がありませんでした[4]。
この研究は、震えが早く出るように意図的に痩せ型の人を集めて行われています。誰にでも同じ差が出るとは限りません。
条件を揃えて走らせた研究では、寒いほうが脂質を多く使っていた
同じことを走る運動で測ると、結果が逆になりました。
2013年に発表された研究では、男性10名が0℃と22℃で、トレッドミルの歩行(最大酸素摂取量の50%)と走行(同70%)をそれぞれ60分行いました。ひとりずつ速度を調整して酸素摂取量を同じ水準に揃え、深部体温も維持した状態で比べています[5]。
その結果、呼吸商は寒いほうが低く(0.85 対 0.88)、脂質の酸化は寒いほうが大きく、開始30分以降の糖質の酸化は暖かいほうが大きくなりました[5]。つまり、この条件では寒さは糖質の消費を増やしていません。
寒さで糖質が早く減るかどうかは、まだ分かっていない
冬だからという理由で糖質を足す根拠は、いまのところありません。
2つの研究は、運動の様式も、被験者の選び方も、条件の揃え方も違います。どちらかが間違っているわけではありません。ただ、この記事の読者がしているのは走る運動で、それを直接測ったほうの研究は「寒いから糖質が減る」を支持していません。
だから、冬のボトルの中身を「冬だから」という理由で変える必要はありません。いつもの練習で糖質を入れている人はそのまま入れればよく、入れていない人が冬のために足す理由は、この記事が調べた範囲では見つかりませんでした。
私はマルトデキストリンの水溶液を、ほぼ自分で作って練習で飲んでいます。ただし、それは冬だからという理由ではありません。
※あくまで個人の経験であり、万人に当てはまるものではありません。
糖質補給そのものをどう考えるか、量やタイミング、デメリットまで含めた話は、下の記事にまとめてあります。
あわせて読みたい
マルトデキストリン(粉飴)で練習後半の「頭がぼーっとする」糖切れを防ぐ|飲む量と3つのタイミング
飲む量とタイミング、溶かし方、デメリットまで。糖質補給そのものの考え方が分かります。
自分で配合を決めたい人は、自作スポーツドリンクの分量をまとめた記事がそのまま使えます。
最後に、多くの人が気にしながら、実は答えが出ていないことについて書いておきます。
冬の飲み物の温度は、自分が無理なく飲めるほうでいい
冬の飲み物は冷たいのと温かいの、どちらがいいのか?
冬の飲み物の温度に、根拠のある正解はまだありません。よく引かれる「16℃がいちばん飲める」は、気温38〜40℃の部屋でテコンドー選手6名を調べた実験の結果で、冬に当てはめられません。飲めるほうを選んでください。
「16℃がいちばん飲める」は、気温38〜40℃の部屋で測られた
この数字は冬の話ではありません。
飲み物の温度と飲む量の関係でよく引かれるのが、水の温度を4段階で比べた実験です。この実験では16℃の水がもっとも多く飲まれました[6]。
ただしこの実験は、気温38〜40℃・湿度20〜30%の部屋で、テコンドー選手6名を対象に行われたものです。暑い中で脱水させたあとに、どの温度なら飲めるかを調べています。冬に当てはめる根拠にはなりません。
寒い環境で飲料の温度を比べた実験は、見つけられなかった
だから「冬は◯℃がいい」とは書けません。
冬の補給について書かれたものを読み比べると、季節を問わない記事は「冷たいもの」を勧め、冬について書かれた記事は「常温か温かいもの」を勧めていることがあります。勧め方は正反対ですが、どちらの記事も寒い環境で測ったデータを示していません。
温度は、その日の自分が無理なく飲めるほうを選んでください。冬に冷たい水を口に入れるのがつらくて、結局ボトルに手が伸びないのなら、温度の正解より飲めないことのほうが問題です。
よくある質問
「冬のかくれ脱水」が心配です。多めに飲むべきですか?
この記事では、量を増やすことは勧めていません。氷点下で24時間走った完走者20名が、指示なしで飲んだだけで水分の足りた状態を保っていた研究があり、その著者自身が「渇き以上に飲むことは勧めない」とも書いているためです[3]。
冬は何分おきに飲めばいいですか?
寒い環境での最適な間隔を示した研究は見つかりませんでした。この記事が言えるのは「渇きを合図にできない」ところまでです。間隔そのものは、いつもの練習で使っている目安をそのまま持ち込んでください。飲む量の基本は経口補水液の記事に整理してあります。
冬でも塩分は必要ですか?
汗の量で決まります。冬に厚着をして大量に汗をかいたのなら、条件としては夏の長時間練習に近づきます。逆に汗をかいていないのに塩分だけ足す理由はありません。判断の基準は塩タブレットの記事にまとめてあります。
寒い日はトイレが近くなります。飲みすぎでしょうか?
寒冷利尿と呼ばれる反応で、寒さそのもので尿量が増えます。飲みすぎのしるしとは限りません。ただし体の水分が減ってくるとこの反応は小さくなるか消えると報告されているので[2]、尿が近いことを理由に飲むのをやめる必要もありません。
冬でも汗をかきます。おかしいですか?
おかしくありません。防寒装備の断熱量を下げると、同じ作業でも汗の量が下がることが報告されています[2]。走り出して5分ほどで暑いと感じるなら、着ている量のほうを1枚減らすところから試してください。
まとめ
この記事で押さえたこと
- 4℃の環境では、喉の渇きが最大40%弱くなる。水分が足りていても足りていなくても同じように鈍った
- ただし渇きが鈍ることと、水が足りなくなることは別だった
- 気温-20.6〜-7.9℃の24時間レースで、完走者20名は好きなときに飲んだだけで全員が水分の足りた状態だった
- 同じ論文は「渇き以上に飲むことは勧めない」とも書いている
- 冬に水が減る経路は尿・呼吸・汗の3つ。尿は自然におさまり、呼吸から出る分は0℃で1日およそ905mL(25℃より225mL多いだけ)
- 走り出して5分で暑いなら、着る量を1枚減らす(汗の量が変わる)。ただし3つの経路は測定条件が違うので、大小は比べられない
- 「冬は糖質が早く減る」は、走る運動では確かめられていない。条件を揃えて測った研究では逆に脂質が多く使われた
- 冬の飲み物の温度に、根拠のある正解はまだない
「冬もかくれ脱水に注意」という言葉は、間違いではありません。ただ、この言葉をそのまま受け取ると、渇いてもいないのに水を増やすという行動になります。この記事が調べた範囲では、冬に水を増やす根拠は出てきませんでした。
冬に変えるのは、水の量ではありません。変えるのは、渇きを合図として当てにするのをやめることだけです。それ以外は、いつもの練習で使っている飲み方をそのまま持ち込んで構いません。買い足すものもありません。
私は冬でもボトルを持って出る派。
あなたは ①冬は手ぶらで走る派 / ②冬でもボトルを持つ派、どっち?
よかったらコメントで教えてください。
戦う君は、ひとりじゃない。アスリートRPG。
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参考文献・出典
出典リスト(6件)— タップで表示
- Kenefick RW, Hazzard MP, Mahood NV, Castellani JW. (2004) 「Thirst sensations and AVP responses at rest and during exercise-cold exposure」 Med Sci Sports Exerc 36(9):1528-1534 ─ 男性8名および9名・4℃と27℃の比較・寒冷で渇きが最大40%低下。PubMed PMID 15354034
- Freund BJ, Sawka MN. (1996) 「Influence of Cold Stress on Human Fluid Balance」 Chapter 9, Nutritional Needs in Cold and High-Altitude Environments, National Academies Press ─ Table 9-2(呼吸からの水分損失・気温別)・Table 9-3(断熱量と発汗量)・寒冷利尿の自己限定性。National Academies Press
- Chlíbková D, Nikolaidis PT, Rosemann T, Knechtle B, Bednář J. (2019) 「Maintained Hydration Status After a 24-h Winter Mountain Running Race Under Extremely Cold Conditions」 Front Physiol 9:1959 ─ 完走者20名・気温-20.6〜-7.9℃・自由飲水0.42L/時・全員が水分の足りた状態。「渇き以上に飲むことは勧めない」と明記。PMC6336898
- Jacobs I. (1996) 「Muscle Metabolism and Shivering During Cold Stress」 Nutritional Needs in Cold and High-Altitude Environments, National Academies Press ─ 9℃と21℃の比較(原典 Jacobs et al., 1985)・軽い運動で筋グリコーゲン消費に有意差・高強度では差なし。NCBI Bookshelf NBK232868
- Gagnon DD, Rintamäki H, Gagnon SS, Cheung SS, Herzig KH, Porvari K, Kyröläinen H. (2013) 「Cold exposure enhances fat utilization but not non-esterified fatty acids, glycerol or catecholamines availability during submaximal walking and running」 Front Physiol 4:99 ─ 男性10名・0℃と22℃・歩行50%と走行70%を各60分・酸素摂取量を揃えた条件で呼吸商0.85対0.88・脂質酸化は寒冷で大。PubMed PMID 23675353
- Khamnei S, Hosseinlou A, Zamanlu M. (2011) 「Water Temperature, Voluntary Drinking and Fluid Balance in Dehydrated Taekwondo Athletes」 J Sports Sci Med 10(4):718-724 ─ テコンドー選手6名・気温38〜40℃のチャンバー・16℃の水で飲水量が最大。PMC3761501
この記事の用語
本文の点線つきの語をタップすると、同じ説明がその場に出ます。
- 血漿浸透圧(Plasma Osmolality)
-
血液中の水分に対して、どれくらい物質が溶けているかの濃さを示す指標で、体の水分が足りているかどうかを表す。数値が高いほど血液は濃い状態。
この記事では、値が上がっていたのに喉の渇きの感じ方だけは下がっていた、というズレを示す場面で登場する。
- アルギニンバソプレシン(Arginine Vasopressin)
-
脳の下垂体から出るホルモンで、腎臓に働きかけて体に水をとどめる働きをする。血液が濃くなると分泌が増えるのが通常の反応。
この記事では、寒い環境で血液が濃くなっていたのに分泌量が上がらなかった、という体の反応の乱れを示す場面で登場する。
- 寒冷利尿(Cold-Induced Diuresis)
-
寒い環境にさらされると尿量が増える体の反応で、手足の血管が縮み体の中心に血液が集まることで起きるとされる。体の水分が減ってくると弱まる。
この記事では、冬にトイレが近くなる現象の名前として登場し、放っておいても自然におさまる反応として扱われる。
- マルトデキストリン(Maltodextrin)
-
でんぷんを分解して作られる糖質で、体内で分解されてエネルギー源になる。「粉飴」とも呼ばれる。
この記事では、覆面アスリートが練習で飲んでいる例として登場するが、冬だからという理由ではない。
- 呼吸商(Respiratory Quotient)
-
吐き出した二酸化炭素と吸った酸素の量の比で、体が糖質と脂質のどちらをより多く使っているかの目安になる指標。値が低いほど脂質を多く使っている。
この記事では、寒い条件のほうが値が低かった、つまり脂質をより多く使っていたことを示す数値として登場する。
- 最大酸素摂取量(Maximal Oxygen Uptake (VO2max))
-
運動中に体が取り込んで使うことができる酸素の最大量で、持久力を測る代表的な指標のひとつ。高いほど、有酸素運動を続けられる力が大きいとされる。
この記事では、運動の強さをこの数値に対する割合で表す基準として登場する。
- グリコーゲン(Glycogen)
-
ブドウ糖をつなげて筋肉や肝臓に蓄えておく、体内のエネルギー貯蔵の形。運動時に分解されてエネルギー源として使われる。
この記事では、寒い環境の運動でこの物質の消費量が増えるかどうかを比べた研究の対象として登場する。


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