キレートレモンは運動の前でも後でもいい ─ 届出がある2つと糖質での選び分け カラダ
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AI協業 本記事は覆面アスリート本人の体験・意見・判断をベースに、AIアシスタント(Claude)の支援を受けて構成・編集しています。
覆面アスリートがお辞儀をしているイラスト
10秒でわかるこの記事の内容

運動後の疲れを軽くしたくてキレートレモンを飲んでいる方へ。前と後、どちらが正解かで迷う必要はありません。前後を比べた試験で差は出ませんでした。決めるのは時間ではなく、4種類のどれを、どれだけの糖質と一緒に、毎日続けるかです。

▶ クエン酸の飲み物を運動の前と後どちらに飲むかを約40秒で(音声つき)

✅ 本記事で得られること

  • 練習前に飲めなかった日に、飲み直したり悔やんだりしなくて済む
  • 減量期に、気づかないまま1本で約27gの糖質を足してしまうことがなくなる
  • 単発で1本飲んで「効かない」と見切りをつけずに済む(届出の条件は継続的な飲用)
  • 毎日続けても、酸で歯のエナメル質を削らずに済む

👤 こんな方におすすめ

  • 運動後の疲れを軽くしたくて、キレートレモンを飲んでいる・買おうとしている方
  • 運動の前と後、どちらで飲むのが正解なのか決められずにいる方
  • 種類が多すぎて、自分はどれを買えばいいのか分からない方
ゆっきーがキレートレモンを飲む時間について質問する
ゆっきー

練習のあとにキレートレモンを飲んでるんですけど、本当は運動前のほうがいいって聞いて。飲む時間を間違えてたなら、ずっと無駄にしてたことになりますか?

覆面アスリートが穏やかに答える
覆面アスリート

無駄にはなっていません。運動前と運動後を直接比べた試験では、どちらにも差が出ませんでした。飲む時間は、続けやすいほうで大丈夫です。

ゆっきーが種類の多さに迷っている表情
ゆっきー

よかった。でも種類が何個もあって、どれを買えばいいのか分からないんです。

覆面アスリートが本文へ誘導する
覆面アスリート

運動後の疲労感で届出を持っているのは、4種類のうち2つだけです。残りは糖質の量で分かれます。順に見ていきましょう。

キレートレモンは運動の前でも後でもいい ── 前後を直接比べた試験で差は出なかった

結論 · 時間軸2026.09 更新 · Okano 2024 / 消費者庁 届出D591

キレートレモンは運動の前と後、どちらで飲むのが正しいのか?

クエン酸飲料を運動前に飲んだ場合と運動後に飲んだ場合を比べた試験では、4条件のあいだに差が出ませんでした。届出で示されている飲み方も1日1回1本で、時間を指定していません。飲む時間は続けやすいほうで構いません。

Okano S, et al. (2024) J Phys Ther Sci 36(12):772-775 / 消費者庁 機能性表示食品 届出番号D591

キレートレモンを運動の前後どちらで飲むか迷っている人が本当に気にしているのは、成分の理屈ではありません。これまで飲んできた時間が間違いだったのかどうかです。

そこから先に片付けます。

運動前と運動後を比べた41名の試験では、4条件のどれにも差が出なかった

クエン酸飲料を飲む時間を変えても、結果は変わりませんでした。

健康な男子学生41名を、①クエン酸を運動前に飲む ②クエン酸を運動後に飲む ③水を運動後に飲む ④何も飲まない、の4条件にランダムに振り分けた試験があります。5分間の自転車こぎをしてもらい、運動の前と、運動後0分・5分・10分・20分・30分の血中乳酸値を測りました。4条件のあいだに、乳酸値もその下がり方も有意な差はありませんでした[1]。

※測ったのは血中乳酸だけで、疲労感もパフォーマンスも測っていません。対象は健康な男子学生であって競技者ではなく、運動も5分間です。長時間の練習や試合に、この結果がそのまま当てはまるとは限りません。摂取量も4g(体重あたりに直すと先行研究の約8分の1)と少なく、狙った体の変化が起きなかった可能性も、論文自身が認めています。

届出で示されている飲み方も、時間を指定していない

キレートレモン クエン酸2700の1日摂取目安量は、1日1回1本(155ml)です。

この製品は機能性表示食品として消費者庁に届け出られています(届出番号D591)。そこに書かれている摂取目安量は本数だけで、運動の前に飲むこと、後に飲むこととは書かれていません2。届出の表示そのものも、時間ではなく継続して飲むことを条件にしています。

つまり、時間を守れているかどうかを気にする必要はありません。気にする対象は別のところにあります。

飲む時間は、続けやすいほうに固定していい

練習前に飲めなかった日に、慌てて飲み直す必要はありません。前後で差が出ていない以上、自分が忘れずに続けられるほうへ寄せるのが、いちばん結果に近い選び方になります。朝の支度のついででも、練習バッグから出して飲むのでも構いません。

クエン酸そのものに何をどこまで期待していいかは、飲む時間よりも先に押さえておく話です。

では、何種類もあるキレートレモンは、どれを選べばいいのか。ここからが本題です。

運動後の疲労感で届出があるのは2つ ── ただし今日買えるのはクエン酸2700だけ

結論 · 要点2026.09 更新 · 消費者庁 届出D591 / E188 / G948

キレートレモンのどの種類に、運動後の疲労感の届出があるのか?

運動後の疲労感を対象にした届出を持っているのは、キレートレモン クエン酸2700(D591)とスパークリングクエン酸3000(E188)の2つです。ただしスパークリング3000は2026年1月に販売を終了しているため、2026年9月時点で買えるのはクエン酸2700だけです。通常のキレートレモンは機能性表示食品ではなく、MUKUMIの届出は顔のむくみ感が対象です。同じ商品名でも、表示されている機能性は別々です。

  1. クエン酸2700:届出D591。運動後の疲労感が対象
  2. スパークリングクエン酸3000:届出E188だが2026年1月に販売終了
  3. キレートレモン(通常):機能性表示食品ではない
  4. MUKUMI:届出G948。対象は顔のむくみ感で、疲労感ではない
消費者庁 機能性表示食品 届出情報(D591・E188・G948)
届出が想定しているのは「運動した日に1本」ではないキレートレモン クエン酸2700(届出番号D591)やりがちな飲み方運動した日に1本1本試して何も変わらなかったからやめる届出が前提にしている飲み方1日1回1本(155ml)を続ける24本入りでおよそ24日分届出表示は「継続的な飲用で」と条件をつけている出典: 消費者庁 機能性表示食品 届出番号D591アスリートRPG │ marin-oceanlife.com届出が想定しているのは「運動した日に1本」ではないキレートレモン クエン酸2700(届出D591)やりがちな飲み方運動した日に1本1本試してやめる届出が前提にしている飲み方1日1回1本(155ml)を続ける24本入りでおよそ24日分届出表示は「継続的な飲用で」と条件をつけている出典: 消費者庁 届出番号D591アスリートRPG

「キレートレモン」は1つの商品ではなく、中身の違うシリーズです。運動後の疲労感を狙って買うなら、まずここで半分に絞れます。

届出表示の原文は「継続的な飲用で日常生活や運動後の疲労感を軽減する」

クエン酸2700の届出表示には、「継続的な飲用で」という条件がついています。

消費者庁に届け出られている表示は次のとおりです2。

本品にはクエン酸が含まれます。クエン酸は継続的な飲用で日常生活や運動後の疲労感を軽減することが報告されています。

読み落としやすいのは「継続的な飲用で」の部分です。この届出は、運動した日に1本だけ飲むことについて出ているのではありません。1日1回1本を続けることが前提になっています。1本試して何も変わらなかったからやめる、という判断は、届出が想定している飲み方から外れたところでの判断になります。

通常のキレートレモンとMUKUMIに、疲労感の届出はない

同じ名前で売られていても、機能性が表示されているのは一部だけです。

通常のキレートレモン(155ml)は機能性表示食品ではありません3。クエン酸は1本あたり1,350mg入っていますが、機能性の表示は届け出られていません。

MUKUMIは機能性表示食品ですが、対象が違います。機能性関与成分はレモン由来モノグルコシルヘスペリジン300mgで、届出表示は「一時的に自覚する顔のむくみ感を軽減する」というものです4。むくみ感が対象であって、運動後の疲労感ではありません。

機能性表示食品は、国の審査を受けたものではない

届出があることと、国が効果を認めたことは別です。

機能性表示食品は、事業者が安全性と機能性の科学的根拠を販売前に消費者庁へ届け出る制度です。特定保健用食品(トクホ)と違い、国が審査を行いません5。事業者が自らの責任で根拠をそろえ、表示します。

クエン酸2700の場合、根拠の種類は研究レビューです2。この製品そのものを飲ませた試験ではなく、クエン酸という成分についての論文をまとめて評価する形が取られています。

※これは「信用できない」という意味ではありません。届出制度は根拠の提出と公開を求めており、内容は誰でも確認できます。ただし、トクホのように国が個別に審査して許可したものとは仕組みが違う、という区別です。

では、その根拠になっている量のクエン酸を実際に続けると、何がどこまで変わるのか。

クエン酸2,700mgを8日間続けた試験で下がったのは疲労感だけ ── 出力と乳酸は変わらなかった

結論 · 数値で見る2026.09 更新 · Sugino 2007

クエン酸2,700mgを続けると、運動後に何が変わるのか?

健康な成人18名がクエン酸2,700mgを8日間続けた二重盲検試験では、4時間の運動を終えた直後の疲労感が、プラセボの74.6に対して60.6と低くなりました。一方、10秒間の最大出力・血中乳酸・コルチゾールには群間差が出ていません。動いたのは疲労感の側です。

4時間の運動を終えた直後の疲労感
プラセボ74.6 / クエン酸60.6群間の比較
続けた群のほうが低い(p<0.01)
10秒間の最大出力
差なしプラセボとの比較
群間差は出ていない
差なしプラセボとの比較
群間差は出ていない
続けた期間
8日間—
1日2,700mg
Sugino T, et al. (2007) J Clin Biochem Nutr 41(3):224-230

キレートレモン クエン酸2700という名前の2700は、1本に入っているクエン酸の量です。同じ2,700mgという量を8日間続けた試験が公表されています。

健康な成人18名で、4時間の運動を終えた直後の疲労感がプラセボ74.6に対し60.6だった

続けて摂取した群のほうが、4時間の運動を終えた直後に感じる疲労感が低くなりました。

健康な一般成人18名(男性9名・女性9名/平均36.1歳)を対象に、クエン酸2,700mg/日、L-カルニチン1,000mg/日、プラセボの3つをそれぞれ別々に8日間ずつ摂取してもらう二重盲検・プラセボ対照のクロスオーバー試験です。疲労感は、その強さを線の上に印をつけて答えてもらう方法で測っています。4時間の運動を終えた直後の値は、プラセボ74.6に対してクエン酸60.6でした[6]。

同じ試験で、出力・血中乳酸・コルチゾールに差は出ていない

変わったのは主観の指標だけで、体の測定値は動きませんでした。

同じ試験では、10秒間の最大回転数(自転車こぎの出力)、血中乳酸、コルチゾール、血清クエン酸も測られています。これらにはいずれも群間差が出ていません[6]。唾液中のクロモグラニンAだけは運動前の1点で有意に低い値でしたが、運動後の各時点では差がありませんでした。

つまり、届出表示が「疲労感を軽減」という言い方をしているのには理由があります。この試験で動いたのは「どれくらい疲れたと感じるか」であって、出せた出力や乳酸の値ではありません。「疲労が回復する」「速く回復する」とは、この根拠からは言えません。

対象は健康な一般成人であって、競技者ではありません。18名という規模も小さく、運動も実験室での自転車こぎです。なお、この試験は届出D591の根拠として公表されているものではありません。届出の根拠は研究レビューで、書誌は届出情報として公開されていません。ここでは「同じ2,700mgという量を扱った独立した試験」として挙げています。

「軽く感じる」ための1本であって、記録を伸ばす1本ではない

期待していい範囲がはっきりすると、買うかどうかも決めやすくなります。練習後の重さが少し軽くなること。ここまでが根拠のある範囲です。タイムやパワーの数字を動かす目的で買うと、期待の置き場所がずれます。

なお、商品名の「キレート」はクエン酸が金属と結びつく、その結びつき方の名前であって、機能性の表示ではありません。この語の意味はクエン酸カルシウムの記事で詳しく説明しています。

ここまでで、狙う機能性と期待できる範囲が決まりました。残るのは、4種類のうちどれを選ぶかです。

4種類の選び分けは、クエン酸量と糖質の2つで決まる

結論 · 要点2026.09 更新 · ポッカサッポロ公式 栄養成分表示

キレートレモンの4種類は、何を基準に選び分ければいいのか?

選ぶ基準は2つです。運動後の疲労感で届出があるかどうかと、1本に入っている糖質の量です。通常のキレートレモンは1本あたり炭水化物が約27g、クエン酸2700は9.5gで、3倍近い差があります。目的が違えば選ぶものも変わります。

  1. クエン酸量で選ぶ:疲労感の届出は2,700mgと3,000mgの2つだが3000は販売終了
  2. 糖質で選ぶ:通常版は1本あたり炭水化物 約27g、クエン酸2700は9.5g
  3. 運動後の補給を兼ねる:通常版
  4. 糖質を足したくない:クエン酸2700
ポッカサッポロフード&ビバレッジ 製品情報(キレートレモン / クエン酸2700 / スパークリングクエン酸3000 / MUKUMI)

同じシリーズでも、1本に入っている糖質は3倍近く違う

同じシリーズでも、1本に入っているものはかなり違います。

製品内容量クエン酸エネルギー炭水化物機能性表示
キレートレモン155ml1,350mg約105kcal約27gなし
クエン酸2700155ml2,700mg35kcal9.5gD591(運動後の疲労感)
スパークリングクエン酸3000(販売終了)500ml3,000mg80kcal20.8gE188(運動後の疲労感)
MUKUMI155ml1,350mg24kcal6.3gG948(顔のむくみ感)

通常のキレートレモンだけ、公式の栄養成分表示が100ml当たり(68kcal・炭水化物17.2g)で示されています3。表の約105kcal・約27gは、それを1本155mlに換算した数字です。他の3つは公式が1本当たりで表示しているものをそのまま載せています2,4,7。

運動後の補給を兼ねたいなら通常版 ── 1本で炭水化物が約27g

糖質が入っていることは、運動後には利点にもなります。

長い練習や試合のあとは、失ったエネルギーを戻すために糖質を摂ります。通常のキレートレモンは1本で炭水化物が約27g。おにぎり半分ほどの量が、飲み物のかたちで一緒に入ります。汗をかいて食欲が落ちている直後に、水分と酸味と糖質をまとめて入れられるという点では、この糖質は目的に合っています。

糖質を足したくないならクエン酸2700 ── 1本で9.5g

減量期や、練習量が少ない日の1本は、糖質の少ないほうが噛み合います。

クエン酸2700は1本あたり炭水化物9.5g・35kcalで、通常版のおよそ3分の1です2,3。そのうえでクエン酸は2倍の2,700mg入っており、運動後の疲労感の届出を持っているのはこちらです。体重を増やしたくない時期に毎日続けるなら、選ぶ理由があるのはクエン酸2700のほうです。

目的で分かれます。運動後の補給を兼ねたい日は通常版、糖質を足さずに続けたいならクエン酸2700。どちらが正解ということはなく、その日の練習量と、いま体重をどうしたいかで決まります。

毎日続ける前提なら、1本ずつ買うより箱で買うほうが1本あたりは下がります。クエン酸2700は24本入り(Amazon)で買うと、1日1本の目安量でおよそ24日分になります。

続けると決めたら、最後に2つだけ決めておくことがあります。

毎日続けるなら、歯と目安量の2つだけ決めておく

結論 · 要点2026.09 更新 · ADA / 消費者庁 届出D591

キレートレモンを毎日飲むとき、気をつけることは何か?

毎日続けるうえで決めておくことは2つです。飲んだ直後に水で口をゆすぐことと、1日1回1本という摂取目安量を超えないことです。エナメル質は口の中がpH5.5を下回ると溶け始めるため、酸味のある飲み物を毎日飲むなら、うがいを習慣にしておきます。

  1. 歯を守る:飲んだ直後に水で口をゆすぐ。エナメル質はpH5.5から溶け始める
  2. だらだら飲まない:口の中が酸性の時間を延ばさない
  3. 量を守る:1日1回1本(155ml)が摂取目安量
American Dental Association — Nutrition and Oral Health / 消費者庁 機能性表示食品 届出番号D591

飲んだ直後に水で口をゆすぐ ── エナメル質はpH5.5から溶け始める

毎日続けるからこそ、歯を守る一手間が要ります。

エナメル質は、口の中がpH5.5を下回ると溶け始めます8。レモン由来の酸味がある飲み物は、この線を下回ります。効くのは大がかりな対策ではなく、飲んだ直後に水で口をゆすぐことと、少しずつ長い時間かけて飲まないことの2つです。口の中が酸性でいる時間を短くするのが目的です。

1日1回1本という摂取目安量を超えない

足りない気がしても、本数を増やす根拠はありません。

クエン酸2700の1日摂取目安量は1日1回1本(155ml)です2。届出はこの量で出されており、2本飲めば効きが強くなるという根拠はありません。増やす方向ではなく、続ける方向に手をかけたほうが、届出が想定している飲み方に近くなります。

よくある質問

Q. キレートレモンは運動中に飲んでもいいですか

運動中に飲むことを調べた試験は見当たりません。前と後を比べた試験では差が出ておらず、時間そのものが結果を分けた形跡はありません。ただし1本155mlは運動中の水分補給としては少なく、通常のキレートレモンは1本あたり炭水化物が約27gあります。運動中の補給としては、量とバランスを設計したスポーツドリンクのほうが目的に合います。

Q. キレートレモンは毎日飲み続けて大丈夫ですか

クエン酸2700の1日摂取目安量は1日1回1本(155ml)です。届出表示そのものが継続して飲むことを条件にしているため、毎日続けることが前提の商品です。気をつける点は2つで、酸で歯のエナメル質が溶けないよう飲んだ直後に水で口をゆすぐことと、糖質を足したくない時期に通常版を選ばないことです。

Q. 「キレート」はミネラルの吸収がよくなるという意味ですか

いいえ。キレートは、クエン酸のような分子が金属を複数の場所で挟み込むように結びつく、その結びつき方の名前です。語源はギリシャ語で「カニのはさみ」を意味します。体の中で何かを強化するという意味は含みません。キレートレモンの場合、この語は製品名であって、機能性の表示ではありません。届出で表示されている機能性関与成分はクエン酸です。

Q. むくみが気になる場合もクエン酸2700でいいですか

むくみ感を対象にした届出を持っているのはMUKUMIのほうです。MUKUMIの機能性関与成分はレモン由来モノグルコシルヘスペリジン300mgで、届出表示は一時的に自覚する顔のむくみ感を軽減するというものです。運動後の疲労感で届出があるのはクエン酸2700とスパークリングクエン酸3000ですが、スパークリング3000は2026年1月に販売を終了しているため、2026年9月時点で買えるのはクエン酸2700だけです。対象がそれぞれ違うので、目的のほうで選んでください。

まとめ

キレートレモンを運動の前後どちらで飲むかは、決めなくて構いません。前後を直接比べた試験で差が出ておらず、届出で示されている飲み方も時間を指定していないからです。飲む時間は、自分が続けられるほうに固定してください。

決めるのは種類のほうです。運動後の疲労感で届出があるのは、クエン酸2700とスパークリングクエン酸3000の2つ。ただしスパークリング3000は2026年1月に販売を終了しているので、今日買えるのはクエン酸2700だけです。通常のキレートレモンに機能性の表示はなく、MUKUMIの届出は顔のむくみ感が対象です。

そのうえで糖質を見ます。運動後の補給を兼ねたい日は通常版(1本あたり炭水化物 約27g)、糖質を足さずに毎日続けたいならクエン酸2700(9.5g)。期待していいのは「疲れたと感じる度合いが下がること」までで、出力や乳酸の値が変わるという根拠はありません。

毎日続けるなら、飲んだ直後に水で口をゆすぐこと。決めることは、それだけです。

覆面アスリートが読者に問いかける
覆面アスリート

私は練習後に飲む派です。帰ってすぐのほうが忘れないので。あなたはどちらですか? ①運動前 / ②運動後 ── コメントで教えてください。

参考文献・出典

  1. Okano S, Nakayama H, Nishizawa H. Effect of timing of citrate drink ingestion on blood lactate removal. J Phys Ther Sci. 2024;36(12):772-775. PMID 39624347
  2. 消費者庁 機能性表示食品 届出番号D591「キレートレモンクエン酸2700」(届出者: ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社・届出日 2019年3月6日)
  3. ポッカサッポロフード&ビバレッジ「キレートレモン(155ml)」製品情報
  4. 消費者庁 機能性表示食品 届出番号G948「キレートレモンMUKUMI」/ ポッカサッポロフード&ビバレッジ 製品情報
  5. 消費者庁「機能性表示食品について」(機能性表示食品制度の概要・特定保健用食品との違い)
  6. Sugino T, Aoyagi S, Shirai T, Kajimoto Y, Kajimoto O. Effects of citric acid and L-carnitine on physical fatigue. J Clin Biochem Nutr. 2007;41(3):224-230. doi:10.3164/jcbn.2007032
  7. ポッカサッポロフード&ビバレッジ「キレートレモン スパークリングクエン酸3000(500ml)」製品情報 / 消費者庁 届出番号E188
  8. American Dental Association. Nutrition and Oral Health.(エナメル質が溶け始めるpHの記載)/ 同 Dental Erosion.

この記事の用語

本文の点線つきの語をタップすると、同じ説明がその場に出ます。

キレート(Chelate)

クエン酸のような分子が金属を複数の場所で挟み込むように結びつく、その結びつき方を指す名前です。体の何かを強化する意味は含みません。

この記事では商品名の一部として使われているだけで、機能性の表示ではありません。届出で表示されている機能性関与成分はクエン酸です。

クエン酸(Citric acid)

レモンなどの酸味のもとになる有機酸で、体内でエネルギーを作り出す代謝の経路にかかわる物質です。

この記事では、運動後の疲労感の軽減で消費者庁に届出があるかどうかを商品ごとに見分ける、機能性関与成分として登場します。

機能性表示食品

事業者が安全性と機能性の科学的根拠を消費者庁に届け出て、健康の維持・増進に役立つ機能を表示できる食品の区分です。国の個別審査は行いません。

この記事に出てくる4種類のキレートレモンは、いずれも同じ区分の中で、届け出ている機能性がそれぞれ違います。

モノグルコシルヘスペリジン(Monoglucosyl hesperidin)

柑橘に含まれるヘスペリジンを、体に吸収されやすい形に変化させた成分です。

この記事ではMUKUMIの機能性関与成分として登場し、対象は運動後の疲労感ではなく顔のむくみ感です。

二重盲検(Double-blind)

参加者にも実施者にも、どちらの群に割り付けられたかを分からないようにする試験デザインです。思い込みによる結果のゆがみを防ぎます。

この記事で紹介するクエン酸2,700mgの試験も、この方法とプラセボ対照を組み合わせています。

プラセボ(Placebo)

有効成分を含まない偽の物質や処置のことです。比較対照に使うことで、思い込みによる変化と成分そのものの効果を区別できます。

この記事の試験では、クエン酸を摂取した群と比べる対照として使われています。

クロスオーバー試験(Crossover trial)

同じ参加者が期間を分けて、比べたい条件を順番にすべて試す試験デザインです。人による差の影響を減らせます。

この記事の試験では、同じ18名がクエン酸・L-カルニチン・プラセボを別々の期間に摂取しています。

コルチゾール(Cortisol)

ストレスがかかると副腎から分泌されるホルモンで、脂肪や筋肉からエネルギー源を引き出す働きがあります。

この記事の試験では、クエン酸を続けた群とプラセボの間でコルチゾールに差が出なかったことが示されています。

クロモグラニンA(Chromogranin A)

唾液に含まれるタンパク質で、交感神経系の働き具合を推定する指標として使われます。

この記事の試験では運動前の1時点だけ有意に低い値でしたが、運動後の各時点では差が出ていません。

乳酸(Lactate)

筋肉が強い力を出し続けるときにできる代謝物です。疲労の原因物質という古い見方は見直され、エネルギー源として再利用されることも分かっています。

この記事の試験では、運動前後の血中乳酸値を測って、時間や介入による差の有無を確認しています。

エナメル質(Enamel)

歯の表面を覆う、体の中でもっとも硬い組織です。酸に弱く、口の中が酸性に傾くと成分が溶け出します。

この記事では、酸味のある飲み物を毎日続けるときに守る理由として登場します。

有意(Statistical significance)

偶然のばらつきでは説明しにくいほど、はっきりした差や関係が見られることを指す統計の言葉です。

この記事では、乳酸値や出力の差が『有意ではない』=偶然の範囲と区別できない、という形で登場します。

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