ハイロックス公式の6種目のテスト「PFT」で何をするか、結果から次の練習の課題を1つ決める方法、受けられる会場の探し方が分かります。PFT は出場の必須試験ではありません。
ハイロックスに挑戦してみたいんです。走るのは平気でも、1kmずつ走りながら8種目を続ける体力が今の自分にあるのか、不安で…。
最初はそこが気になりますよね。自分の体力がどのくらいかを確かめる方法の一つに、公式の体力テスト「PFT」があります。
テストと聞くと、時間が遅かったら出てはいけない気がしてしまいます。
公式は、PFT の時間を出場カテゴリを選ぶ目安として示しています。時間が遅かった時の結果の使い方も、この記事でまとめています。
ハイロックスの種目と出場の形を先に確かめたい方は、下の記事から読めます。
PFT は、今の体力を知るためにハイロックスの公式が用意した6種目のテスト
QPFT を受けないと、ハイロックスに出られませんか。APFT は出場の必須試験ではありません。公式は、ハイロックスにはタイム制限も参加資格も無いとしています。
PFT は、ハイロックスの公式が「HYROXフィジカルフィットネステスト」と呼ぶ体力テストです。公式の説明では、ハイロックスジムツアーとして毎年全国各地の数百のジムを回り、PFT を行うミニイベントを開いています(HYROX JAPAN)。
公式の説明によると、PFT は現在のフィットネスレベルを測るために作ったテストです。使い道としては、初めてのハイロックスで自分に合う出場カテゴリを選ぶ参考になることと、次のレースに向けて練習の課題やペース配分を考える参考になることを挙げています。公式のページは、初心者も参加の対象に含めています。
PFT の役目は、あなたの体力が出場に足りるかを判定することではなく、今の体力を知ることです。この記事は、その結果を次の練習を決める材料に使うことをすすめます。
では、PFT ではどんな種目を行うのでしょうか。
PFT は、1000mのランから100回のウォールボールまでの6種目でできている
QPFT では、何をしますか。Aランとローイングを1000mずつ行い、残りの4種目を決まった回数だけ行います。
PFT の6種目は、ラン・バーピーブロードジャンプ・ステーショナリーランジ・ローイング・プッシュアップ・ウォールボール
下の表は、日本の公式ページに載っている6種目を、載っている順番のまま並べたものです。量と条件は公式の表記どおりです。
| 掲載順 | 種目 | 量 | 公式ページの条件の表記 |
|---|---|---|---|
| 1 | ラン | 1000m | 屋外、または傾斜2%のトレッドミル |
| 2 | バーピーブロードジャンプ | 50回 | 90 cm |
| 3 | ステーショナリーランジ | 100回 | 完全に伸ばす |
| 4 | ローイング | 1000m | ─ |
| 5 | プッシュアップ | 30回 | ハンドリリース |
| 6 | ウォールボール | 100回 | 男性6kg / 女性4kg |
PFT は、ジムツアーのイベントとして会場のジムで開かれます。回数の数え方などの細かい判定は、受ける会場で確かめてください。
PFT には、本番のスキーエルゴ・スレッドプッシュ・スレッドプル・ファーマーズキャリーが入っていない
本番のハイロックスは、1kmのランの後にステーションの種目を1つ行い、これを8回くり返すレースです。8種目は、スキーエルゴ・スレッドプッシュ・スレッドプル・バーピーブロードジャンプ・ローイング・ファーマーズキャリー・サンドバッグランジ・ウォールボールです(HYROX JAPAN)。
ランは、PFT にも本番にも入っています。ラン以外で PFT と本番の名前が同じ種目は、バーピーブロードジャンプ・ローイング・ウォールボールの3つです。スキーエルゴ・スレッドプッシュ・スレッドプル・ファーマーズキャリーは、PFT には入っていません。ランジは、本番がサンドバッグランジ、PFT がステーショナリーランジで、名前が違います。
種目の違いから読み取れるのは、PFT の結果だけでは、本番の8種目すべての負荷は確かめられないということです。
では、PFT を受けた後、その結果を練習にどうつなげればよいのでしょうか。
PFT の結果を、次の練習にどう活かす?
PFT の結果は、公式の目安表と見比べて出場カテゴリの参考にできます。この記事はさらに、休んだ種目と止まった種目から次の練習の課題を1つ決める使い方を提案します。
PFT の公式の目安時間は、出場カテゴリを選ぶ参考で、時間の範囲どうしが重なっている
QPFT の時間が遅かったら、ハイロックスには向いていませんか。A公式の目安時間は、出場カテゴリを選ぶための参考です。時間の範囲どうしが重なっているので、この記事では合否の線とは見ません。
公式は、PFT を終えるまでの時間ごとに、挑戦をすすめる出場カテゴリを下の表のように示しています。英語版のページは、この表を「general guideline(おおまかな目安)」と書いています(HYROX JAPAN・英語版)。表のオープン・プロ・ダブルス・リレーは、重さや人数で分かれる出場カテゴリです。違いは、プロとオープンの違いと出場カテゴリの選び方の記事でまとめています。
| PFT を終えるまでの時間 | 公式がすすめる出場カテゴリ |
|---|---|
| 15〜25分 | オープン、またはプロ |
| 25〜35分 | オープン |
| 30〜40分 | ダブルス |
| 35〜45分 | リレー |
15〜25分の範囲にはオープンとプロの両方が挙がっていて、25〜35分・30〜40分・35〜45分の範囲は互いに重なっています。目安の表だけでは、出場カテゴリは1つに決まりません。15分より短い時間と45分より長い時間について、公式のページは何も書いていないので、この記事でも評価しません。45分を超えた時も、次の章の、休んだ種目と止まった種目から課題を1つ決める使い方は同じです。
同じページで、公式は「HYROXではタイム制限や参加資格は一切ありません」と書いています。この記事の注意として、PFT の時間からは、本番で完走できるか、安全に走れるか、本番で何分かかるかまでは分かりません。
PFT で休んだ種目と止まった種目から、次の練習の課題を1つ決める
QPFT の結果から、次に何を練習すればよいですか。A途中で休んだ種目か、手や足が止まった種目を1つ選び、次の練習で先に取り組む種目にします。これは公式が挙げる使い道ではなく、この記事の提案です。
PFT を終えたら、記憶が新しいうちに、6種目のうち次の2つに当てはまる種目を書き出します。
- 途中で休んだ種目(例: ウォールボールの途中で何度もボールを下ろした)
- 手や足が止まった種目(例: ステーショナリーランジの後半で脚が上がらなくなった)
書き出した中から1つを選び、次の練習で先に取り組む種目にします。当てはまる種目が2つ以上ある時は、いちばん長く休んだ、またはいちばん早く止まったと感じた種目を選びます。どの種目でも休まず、止まらなかった時は、公式の目安表と見比べて出場カテゴリを考える使い方が中心です。
種目ごとの時間を計っていない時は、時間で比べません。計っていない種目を、ほかの種目より遅かったと決めつけないためです。
スキーエルゴ・スレッドプッシュ・スレッドプル・ファーマーズキャリーは PFT に入っていないので、PFT の結果からは課題に選べません。この4種目は、PFT とは別に練習の時間を取ると考えてください。
課題の種目とこの4種目を練習の時間にどう組み込むかは、ランとステーションの練習配分の記事でまとめています。次は、PFT を受けられる会場の探し方です。
PFT を受けられる会場は、公式の申し込みページで国と都道府県を選んで探す
Q日本では、どこで PFT を受けられますか。APFT の公式の申し込みページで Japan と都道府県を選ぶと、その都道府県のイベントを探せます。
2026年10月31日に確かめた申し込みページでは、次の順番で選びます。
- PFT の申し込みページを開く
- Country(国)で Japan を選ぶ
- Region(地域)で都道府県を選ぶ
- Event(イベント)で、受けたいイベントを選ぶ
表示されたイベントが、これから開かれる予定のものか、まだ申し込めるか、満席か、過去に開かれたものかを確かめてから申し込みます。
ハイロックスの練習ができるジムでも、PFT のイベントが開かれているとは限りません。ジムの名前を見つけたら、PFT のイベントがあるかを申し込みページで確かめてください。
申し込みページによると、結果はメールで届きます。結果は公開のランキングにも載り、名前を出すことに同意しなければ、名前の代わりに「Anonymous」と表示されます。
申し込む前に、会場のジムに次の3つを確かめておきます。
- 料金
- ジムの会員でなくても受けられるか
- PFT を初めて受ける人にも対応しているか
まとめ
この記事で押さえたこと
- PFT は、今の体力を知るためにハイロックスの公式が用意した6種目のテストで、出場の必須試験ではない
- PFT には、本番のスキーエルゴ・スレッドプッシュ・スレッドプル・ファーマーズキャリーが入っていない
- PFT の公式の目安時間は、出場カテゴリを選ぶ参考で、合否の線ではない
- PFT で休んだ種目か止まった種目を1つ選び、次の練習で先に取り組む
- PFT の会場は、公式の申し込みページで Japan と都道府県を選んで探す
体力が不安なままでも、今の状態を知る方法はあります。まず、近くで受けられる PFT があるかを探すことから始めてください。
PFT を受けるなら、私は①派です。あなたはどちらですか。
①まず1回受けてから練習を決める派 / ②少し練習してから受ける派
コメントで教えてください。
戦う君は、ひとりじゃない。アスリートRPG。
関連記事
参考文献・出典
出典リスト(4件)— タップで表示
- HYROX JAPAN「フィットネスレベルをチェック」─ PFT の目的、6種目と量、完了時間の目安と出場カテゴリ(公式の表記はディビジョン)、タイム制限と参加資格についての記載。2026年11月1日取得。hyroxjapan.com
- HYROX JAPAN「Test Your Fitness」(英語版)─ 目安時間の表を「general guideline」とする記載。2026年11月1日取得。hyroxjapan.com
- HYROX JAPAN「HYROXについて」─ 本番のレースの形と8種目、出場カテゴリ。2026年11月1日取得。hyroxjapan.com
- HYROX「PFT 申し込みページ(Registration)」─ 国・地域・イベントの選び方、結果のメール通知、公開ランキングの名前の扱い。2026年10月31日取得。pft.hyrox.com
この記事の用語
本文の点線つきの語をタップすると、同じ説明がその場に出ます。
- PFT:HYROXフィジカルフィットネステスト(Physical Fitness Test)
-
ハイロックスの公式が、今の体力を測るために用意した6種目のテスト。公式は、出場カテゴリ選びや、練習の課題・ペース配分を考える参考に使えると説明している。
この記事では、結果から次の練習の課題を1つ決める使い方も提案しています。
- バーピーブロードジャンプ(Burpee Broad Jumps)
-
両手を床について胸を下ろし、立ち上がってから両足で前へ跳ぶ動きをくり返す種目。
この記事では、PFT の公式の表で2番目に載っている種目で、本番のハイロックスにも入っている種目として出てきます。
- ステーショナリーランジ(Stationary Lunges)
-
前へ進まずに、その場で行うランジ。ランジは、脚を大きく踏み出して腰を落とす動き。
この記事では、PFT の公式の表で3番目に載っている種目として出てきます。本番のハイロックスでは、名前の違うサンドバッグランジを行います。
- ローイング(Rowing)
-
ボートをこぐ動きをするマシンで、決められた距離をこぐ種目。
この記事では、PFT の公式の表で4番目に載っている種目で、本番のハイロックスにも入っている種目として出てきます。
- ウォールボール(Wall Balls)
-
重いボールを胸の前で持ってしゃがみ、立ち上がる勢いで高い位置の的へ投げ、落ちてきたボールを受けてまたしゃがむ種目。
この記事では、PFT の公式の表で最後に載っている種目で、本番のハイロックスにも入っている種目として出てきます。
- スキーエルゴ(SkiErg)
-
上から下がった2本のハンドルを、スキーのストックで雪を押すように引き下ろして、決められた距離を進むマシンの種目。
この記事では、本番のハイロックスにはあり、PFT には入っていない種目として出てきます。

コメント